このレビューはネタバレを含みます▼
短編です。さすがジョシュ・ラニヨン!と言わんばかりの引き込まれる展開、いいわーいいわーと心の中で言いながら読んでいました。
仕事の関係で出会ったナッシュとダリル。1週間だけ逢瀬を重ねた後に2人はそれぞれの場所に戻る決断をします。後ろ髪を引かれつつ別れた後、思いもしない展開に後悔ばかりが募っていき‥。
冒頭から焦燥感漂う展開にハラハラしっぱなしでした。特筆すべきは、ダリルは最初と最後しか登場しないこと。ダリルについては他人の語るダリル像でしかないのに、まるでそこにいるかのような存在感。上手いなぁ。そして、ナッシュが対面するゲイへの中傷。切ないけど、これがリアルなのかもしれません。
ナッシュの必死な姿に胸打たれながら祈るような気持ちで読了。その後の2人がどういう選択決断をしたのかもっと読みたいなと思う作品でした。