赤松とクロ
」のレビュー

赤松とクロ

鮎川ハル

パンケーキにハチミツがしみるような恋物語

ネタバレ
2021年12月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さまの初めて購読した「それに名前をつけるなら」が面白かったんですが、此方はもっと好きかも。。
おそらく登場人物が好ましいからなのかも知れないけど、ストーリーの運びや、空気感がたまらなくいい。
ゲイのクロが、クルクル天然パーマの友人赤松に想いを寄せながらも、ノーマルに対する悩みや葛藤を内に押し留めようとするのに、ドガーーーンと容易く乗り越えてきちゃう赤松が最高!
広島弁が大雑把でおおらか過ぎる人柄にマッチして、それが更に相乗効果となっていて、赤松最高!!(2回目)
クロも赤松の愛情を受ける事で、更にカッコよく可愛くなる。
まぁ、、うっかり見つけてしまったオモチャの話題でクロを弄ったりと、ちょっぴりデリカシーに欠ける赤松ですが、指輪をちゃっかり用意してるんだからヒューヒューです。笑
2人の関係が、表紙絵のパンケーキとハチミツみたいに、ゆっくりしみて甘く美味しく愛しくなっていくようでした。
就活苦戦中の先輩の苦悩というか行き場がない感情がとてもリアルでこの先輩のその後の幸せも見てみたい。。
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