このレビューはネタバレを含みます▼
心臓絞られます…。最初から最後まで、結局、聡くんは陽さん一筋です。そして陽さんも、聡くんを想ってる。
一読した時は、なかなか混乱しましたが。陽さんヒドイし、クズだし、なんだコイツ！Σ(￣□￣;) ドコまで上からで勝手なんだ！ とか思いつつ、陽さんの大学時代の回顧を読むと…切なくて胸が苦しくて…言わなければいけないことを言わずに、一方的に押さえつける愛情表現しか出来なかった若い陽さん。若気の至りと言うには、あまりにヒドイ…。
陽さんにしろ、聡くんにしろ、お互いに反省すべき点があって、自分本位でもあり…綺麗事じゃない恋愛が心に染みました。
根底ではお互いのことを想い合ってるのに、上手く噛み合わない。時間だけが解決してくれる…別々に生活したからこそ、見えたものがあり、言葉にも出来た。
誰かと共に生きていくためには、人として大人として社会人として、仕事、ちゃんとしなきゃいけないんだな…しみじみ思いました。
作者様の見せ方に頭が下がります。
この話、好きで。何度も読みましたし、この先も読み返すだろうと思います。
出張の夜、話をしたいと切り出した陽さん。あの晩の会話で一区切りついた２人の関係。大人の対応。印象的でした。
一般的には、そこで終わったであろう２人の関係を動かしたのは湊人くん。彼に幸あれ、です。
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