中庭の聖人
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中庭の聖人

甘野有記

時代背景好き~♪

ネタバレ
2021年12月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中世ヨーロッパのギムナジウム的舞台って・・・絶対BL向きですよね・・男子同士で何かがありそう・・妄想膨らむ秘密のヴェールな雰囲気✨←腐女子目線ですけどね(^^;
この作品も・・・ふふ・・ありますよ、仄かなラブの匂いが!!
犬猿の仲のような、優等生貴族:クロフォードと、平民特待生:ブラウンの・・・お互いに気になる存在なのに、勘違いでライバルのような存在に。そこから・・・急接近してお話しが盛り上がってゆきます(^^2人がくっつくことは最初から解ってはいるのですが・・そこにたどり着くまでの描写がね・・・美しいというかウブい感じが瑞々しくてステキなんです(^^
他にも3作品
「楽園の階梯」は修道士で従兄弟同士の禁キの愛を描いています。神に背く行為と解ってはいても・・・・という内容は・・王道ではありますが、切ないけど貫く系・・・大好物です💕
「約束」はちょっと物悲しい内容で・・病気の恋人:純也の為に独逸に留学し医学を勉強して戻ってきた航平・・でも・・な感じで、庭の松の木に絡まる藤の蔦をモチーフに美しくも切ない恋物語を、航平の妹目線で語っています。
「人形の家」は姉夫婦に引き取られ、召使のようにこき使われてきた太郎が、金持ちで頭の弱い従兄弟:志朗に擦り寄り財産を奪うよう命令されるが出来ず・・・・とそこからラブに発展するお話しで・・・策略家の志朗に結局は心も身体も奪われる・・・という、ちょっとうふふなお話し(^^太郎がおぼこくて可愛いです♪
全体的に画も内容もちょっと懐かしい感じはしますが・・・個人的には好みでした(^^読み放題です!
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