このレビューはネタバレを含みます▼
『デブとラブと過ちと！』がとても面白いままかり先生の別の作品に挑戦してみました。と～っても可愛いくて、ぴゅあぴゅあな恋にキュンです。
少女漫画家の立夏ちゃん25歳。
子供の頃の父親のDVによって、男性恐怖症になってしまうほどのトラウマ。この父親が酷い男で、娘の前で嫁をボコボコに殴る、蹴るの最低な奴なんです。止めようとする子供にも手をあげる。これは一生ブタ箱入っとれと思うくらい酷いんです。大人になっても、立夏が男を怖がるのも無理はない。話が脱線しますが、家族内のDVと逮捕のニュースが多い昨今。子供の通報による、警察介入をよく見かけます。弱い子供や母親は、命を守る為にためらわずにそうして欲しい。
母親を守りたくて守れなかった立夏の心の傷を心配するところですが、彼女は弱いながらも、強くなろうとする素敵な女の子なのです。自分を変えようと、変わろうとする健気な立夏を応援したくなります。
克服するための第一歩がキックボクシング。
指導してくれるコーチ、五郎丸との恋の予感にワクワク、ニマニマしてしまう。ずっと、男が怖かった彼女にしたら、もしかして25歳の初恋なのか？うわぁ、頑張れ立夏ーーーっ。と、応援してしまいます。
ゴロー先生もね、武骨な男ながらも、初めてのキックボクシングを怖がる立夏をちゃんと見て、ちゃんと気を配る優しさがいいんですぅ。
この二人の心の距離感が好き。
他の男は怖いけど、ゴロー先生が特別になっていく…きゃ～、恋だよ。それが恋。
好きな人だから、触れてみたい。触れて欲しい。素敵な初恋になりましたね。
恋をすれば、欲も出るし、自分の知らなかったドロドロした感情も知るけど、そうやって成長して気持ちを育んで、恋する楽しさを知って欲しいですよね。とにかく応援したくなる立夏です。
ゴロー先生なら大丈夫。立ち止まったら、待ってくれる気がするし、ちゃんと肩を並べて歩んでくれそうな気がします。
手を繋ぐのも友達つなぎから、こっそり恋人つなぎに変えるゴロー先生が可愛い。チュウもエチも焦らず、ゆっくり気持ちを確かめ合って、二人のペースで大切に…
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