星10個付けたい





2021年12月12日
とにかく素晴らしいの一言。非の打ち所がありません。私の中で木原音瀬先生の「箱の中」「檻の外」以来の「殿堂入りBL小説」となりました(作風が似ているという意味ではありません)。前半を読んでいる時は「この状況でどうやって清居が平良を好きになるというの?どうせBLにありがちなご都合主義の不自然展開なんだろーなー」なんて失礼ながら思ってました。読み進めるにつれ、なるほど、そういう心情の変化が起きたのね!!と、腑に落ちたというかしっくりきたというか、恋ってこういう風に落ちるものだよなぁとか、いろいろ考えました。何より2人のパーソナリティーの深い部分とこの恋がしっかり結び付いていて、ネタバレなしではうまく言えないのですが、すんなり感情移入して2人の世界に夢中になれたんですよね。お金を使うことに慎重な私ですが、迷わず一気に続編3冊わーまとめ買いしたくらい。もちろん好みはあると思いますが、試し読みして惹かれるものがあれば買ってみる価値はあるんじゃないかな。それとドラマを観てハマった方も是非読んでほしい。ドラマでは時間の関係上エピソードがだいぶ端折られていたり、ストーリーも少し原作と変わっていたりするので。ドラマを観た後でも新鮮な気持ちで読めるんじゃないかなと思います。(ドラマでは再現できないような濃厚ラブシーンもありますし。笑)

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ゆうか さん
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