このレビューはネタバレを含みます▼
一気に既巻6巻まで読了。際立った波乱もなく激しい情愛があるでもなく、淡々と北欧の近世あたりの生活が描かれたお話です。北欧の伯爵とは名ばかりの自給自足生活を送るリツハルドと軍人として働いてきた男より男らしいジークリンデ。リツハルドの突然の求婚に、お互いに共に生きていくことが出来るかお試しで1年、仮の夫婦として北の森で過ごすことになった2人が、厳しい生活を共にする中で互いに信頼し絆を繋ぎ、愛を育むほのぼのとした物語でした。とにかく狩猟民族リツハルドの森の生活が詳しく丁寧なストーリーに、丁寧な作画がとても素敵です。主人公の1人、リツハルドは妖精のように可憐な見た目に反するどっしりとした心の強さ、優しさがとても男らしいのが素敵。もう1人の主人公ジークリンデも最初の頃は元軍人的に男らしい感じだったのが、リツと想いを交わし、新しい生活を学び、馴染んでいくことで段々と女性らしいしなやかで強い美しさを見せてくれるのがまた素敵。最新刊では2人の子供も生まれ「いつのまに男女の関係になったの?!?」とびっくりしましたが、話の流れ的にもこれでいいのか、と思わせられる2人(笑)現在1巻無料になっているのでまずは読んでみてほしい作品です。