あずきとすきはバカに煮らせろ【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
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あずきとすきはバカに煮らせろ【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

あたる

ほどよく甘~い。

ネタバレ
2021年12月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家様です。タイトルと優しい絵柄に惹かれて購入。ドラマチックな大きな出来事も、汁だくなドエロがあるわけではありません。たまには、ほのぼのとした優しい空気感に包まれてみたい方、癒されますよ~。

製餡所の社長代理の聡一(25)と、PR会社コンサルタントの阿部(40)の年の差ラブです。うわぁお。15歳と良き年の差だわ。うふっ。
代々続くあんこの味を守る為に、祖父の意志を継いだ聡一。感情が分かりにくいいわゆるローテンションな今時男子ですが、時代に沿った新たな戦略を考えて、ひとつの事を突つき詰める聡一は確かにカッコいい。プランニングを引き受けた阿部には、忘れかけていた情熱が眩しく映ったかもしれませんね。若いって素晴らしいわねぇ。あぁ、自分の年を感じるぜ………
阿部もまた、聡一に触発されたか、苦手な甘いものを市場調査しながら奮闘するんです。この二人の仕事を介した関係が、少~しずつ、少~しずつ変化していくのがいいんです。おや?阿部さん、なんだか意識しちゃう?あれ?どうも阿部さんが気になる聡一くん。聡一くんのヤキモチにニマニマしちゃうなぁ。なんだか可愛いぞ。
お互いに気づかぬ内に、穏やかに心と心が繋がっていくようですが…
行動を起こしたローテンション男子・聡一に拍手ですが、年上男がモダついたぁぁ~。年齢だとか、男だとか考えず、好きな仕事をつき詰めるように、恋もつき詰めないとねぇ。聡一の押しが良かった。
おじいちゃんも、幼馴染みのアキくんも、従業員の
おばちゃん3人衆(あんこ三銃士)も、みんな優しく素敵なキャラで、きっと見守ってくれるはず。

書き下ろしが、とても良かったです。
恋に不器用そうに見えるローテンション聡一くんが、意外や意外、思った以上にイチャイチャしたいタイプにビックリです。きゃ~、デレ甘で可愛いんです。
両思いになる前に、阿部さんに対する煩悩も『心頭滅却中』で追い出したのも意外で面白かったです。
やっとこさのドキドキ初エッチも可愛いかった。
とても素敵な年の差ラブに満足です!
次の作品が楽しみになりました。
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