このレビューはネタバレを含みます▼
ハッピーエンドで良かったけれども、肝心なことを修矢はヒロインにちゃんと話してないこと、特に婚姻届なんて二人で日にちを決めて一緒に出しに行くものなのにひとりで出しに行くからと預かってそのままなんの説明もなしに未提出とかちょっと酷い筋書きです。ヒロインの誕生日に提出するつもりだっただぁ?アホ抜かせ。そんなもん普通は結婚準備段階で必ずする話です。それを任せてしまうヒロインも問題。ただ単純にヒロインの思い込みや勘違いが過ぎるということだけでなく修矢もそれを誘発させる説明のなさ、秘密が多い点も含めて漫画だからと済ませるには読者を舐めてる筋書きです。話を盛り上げるにしてもそのやり方や幼馴染のシンママ令嬢とその娘のことも話してないどころか態度も馴れ馴れしい。メールの文章も誤解を与えるこれでもかのてんこ盛りに修矢の兄貴の酷い仕返し。傷ついてるヒロインには関係ないのに仕返しするなら修也にだけやれやと思ってしまう。等々…何というか話の盛り上げ方があまりに乱暴でした。まぁ、あっさり終わったけれど。なんか修矢が反省してるのはいいんだけど、誤解が解けて良かったね!じゃなくて同じ話数で終わらせるにしても誤解や行き違いじゃなく誤解→対話→速攻解決→二人の絆深まるにして、そもそものヒロインの自己肯定感の低さ自信の無さを克服するためにも修矢自身がもっと目に見える努力をして信頼を勝ち取るために修矢がもっと頑張るシーンを織り交ぜてその中でちゃんと夫婦になるべく入籍〜新婚生活としてほうがもっと踏み込めて良かったのにと思いました。ただでさえ外科医に嫁ぐハードルの高さに尻込みしてきたヒロインばかりが苦労するや悩むではなく公平に修矢も悩め!苦労しろ!努力しろ!と作者になぜそこを使わないのだ?と言いたい。だいたい自分の子供にもお父さんじゃなく修矢って呼ばせたいとかなんじゃそりゃ。です。ヒロインばかりが悩んでるみたいで私にはスッキリしない作品でした。