みのりの森
」のレビュー

みのりの森

まりぱか

前に進んで、生きてゆく。

ネタバレ
2021年12月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 都会に出て生活していた友人:慎太郎が自サツした・・・葬儀に出た昌典と、突然やってきて「都会での慎太郎の友人」と名乗りその葬儀に参列した実(みのる)との・・・不思議な関係の49日間を描いています。
なかなかに重たい題材でした・・・でもそんな中でも前に進んでゆく「生きてゆく人達」を描いているので救われますね・・・・
あんなに明るい雰囲気だった友人:慎太郎の「死」・・・はっきりとした理由は描写されてはいませんが「生きてさえいてくれれば」という皆の言葉は重かった・・・。
生き返りはしないので「たられば」は言ったところでどうにもなりはしない。
それでも思わずにはいられない「もしあの時・・・」って。重苦しい題材ではあるのですが、多少のコメディ描写はあるので軽減されているかなと思います。
一番印象に残ったのは慎太郎の母親が、実に向って放った言葉でしたね・・・。
ホントは誰かのせいにしたかったのではないかと思われる息子の死に対して、自分の中できちんと咀嚼して飲み込んで、これからも生きてゆく人に伝えた言葉が温かかった・・・
これ結構後に引き摺りますね・・・気持ちが沈みますけど、でも読んで良かった♪
幸せな事ばかりじゃないけれど、それでも前を向いて歩いていけば「何か」が見えてくるんじゃないかしら?その「何か」は何だろうか・・(^^;人それぞれなんでしょうね、きっと。
あ、もちろんBLですしエチもあります♪そこを忘れるくらい内容が濃かったです(^^;
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