百と卍
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百と卍

紗久楽さわ

心を打たれる…

2021年12月20日
時代物の小説は好きで読むのですが、BLは初挑戦でした。はじめは江戸言葉の表記に慣れなくてかなりゆっくり読むことになりましたが、4巻まで読んだらだいぶ慣れたと思います。
きっと今よりも生きていく事が儘ならなかっただろう時代に、様々な過去を抱えながらも明るく強く弱く優しく愛に溢れて生きていくもも達の姿に心を打たれました。明るい暮らしの中にももの過去が垣間見えると、どうしても涙が出てしまう…。本編のストーリーもとても良いのですが、4巻の番外編「十五夜懺悔」が個人的にはすごく好きです。
この作品は世界観にかなり拘って作られているなあと感じます。ページを捲るたびに江戸の時代にどっぷりと浸れます。枠外のページの表記も漢数字。
4巻は気になるところで終わったので、続きが楽しみです。
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