クソアンチ・ラブデストロイ 【電子限定特典付き】[デジタル修正・コミックス版]
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クソアンチ・ラブデストロイ 【電子限定特典付き】[デジタル修正・コミックス版]

さきしたせんむ

さきした作品の中でもサイコーの濃さ!

ネタバレ
2021年12月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ この男、田中浩平はメロスに劣らぬ滅茶苦茶である。
そしてメロスに負けず劣らずおバカである。
しかし、彼には愛があった。
政治は解らなくとも、作品と氷室への愛は本物であった。。。

太宰らしい皮肉の粋である「走れメロス」へのオマージュ的な表題作は、実に要注意作品です。
暴力、流血、罵詈雑言。
挙句の果てには無理くりに挿入しながらの首絞め。
受けの浩平はホントにバカです(2回目)。
直情的で、そしてMです。かわいいヤツです。
対する攻めの氷室は、暴君ディオニスのごとくやりたい放題。
思慮深い策略家で、そして擬似Sです。かなり魅力的な男です。

この2人がクッソエロいプレイを繰り広げていますが、とにかく濃い。
読み終えてみたら100ページしかなくてビックリしました。。。

同時収録「東京Mメスハードボイルド」野良の殺し屋同士でパコっています。
ヤりながら実弾撃ちまくっているのは初めて読みました。
「モラトリアム・アクシデント」は仲の良いヤリ友の大学生同士。
「射 精管理どうでしょう」は同棲中の大学生同士。受けが性欲底なしの超ドM。
いずれもエロシーン主体で情緒はほぼ有りません。
ガチムチエロを他に気を逸らすことなく堪能できる作品です。。。

さきした先生の作品はどれもかなりハードで濃いのですが、今作はその極みと言えるのではないでしょうか。
特に表題作はフィジカル的に痛いので地雷の方はご注意です。
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