鬼の王と契れ
」のレビュー

鬼の王と契れ

高尾理一

これは面白い!!

ネタバレ
2021年12月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 溺愛一途攻めの鬼(夜刀)と鬼ホイホイと化しているちょっと頼りない鬼使いの受け(鴇守)、その2人がおりなす鬼退治と成長の物語。1巻毎に問題というか困難が押し寄せるので中弛みなんて一切なし。鴇守が困難を解決するたびに少しづつ自分の殻を破り自己成長する姿に頼もしさを感じ、夜刀の飄々としながらも凛々しく逞しく最強な鬼って設定が実に楽しく爽快でした。また夜刀が鴇守を溺愛する様は面白おかしいのですが、(夜刀を含め)鬼本来の身勝手さや醜悪さにも触れているので読み応え大。
どんな結末になるんだろうと興味津々でしたが苦渋の選択とはいえ納得のラストに思わず感涙。しかも右恭の回想が追い討ちをかけて鼻水がヤバかったです。ラストに向けてこれほどまで惹きつけられた作品は久しぶりでした。年末の慌ただしさも忘れるくらい没頭して楽しかったです!願わくばイラストが欲しかったな〜
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