いつかの恋と夏の果て
」のレビュー

いつかの恋と夏の果て

篠崎マイ

一途な恋

ネタバレ
2021年12月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校からの友人同士である一夏(受)と修(攻)の、10年に渡る両片思い(修の方はほぼ無自覚というか見ないふりをしていたようですが)がようやく実るお話。思った以上に好みでした!親友として仲のよかったはずの二人がとあるきっかけですれ違うものの、ようやく自分の想いに気づいた修がなんやかんやと行動を起こしてハッピーエンドにたどり着く様子が、高校時代の回想と共にきれいな絵で描かれています。一夏に対して無神経なことをよく口にしてしまう修ですが、誰よりも周りに気を遣い周囲の目を気にする性格ゆえ、他人にどう見られるかという観点から自分の気持ちに蓋をしてしまっていたからでしょう。本当に大切なものは失ってから気づく、とはまさにこのこと。それでも気づいて認めてしまった以上はすっかり一途で、これまでの分を取り返すようにたっぷり一夏へ愛情を注いでいます。受→攻の気持ちの矢印が、受→←←攻になるお話が大好物なのでとてもよかったです。あと裸体がすごくきれいでえっちぃ!ぜひ続編を読みたいです。
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