午前2時まで君のもの
」のレビュー

午前2時まで君のもの

奥田枠

上下巻同時発売に感謝!

ネタバレ
2021年12月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 糸永くん〜がとてもよかったので、新刊が出ると知ってから絶対に買うぞとわくわくしていました。クーポンの関係で上巻のみ先に買って読んだのですが、下巻が気になって気になってたまりませんでした。読後感としては2人にとってハッピーエンドでよかった!!毎日毎日幸せを感じて生きていってね!!という感情と、いろいろ考えるところもありました。
まず、ずっと両片思いだったのに灯と結婚するまで何で何の進展もなかったのか、とも思いましたが、繰り返し読むうちに恭一はミチとの変わらない日常を続けていった方がミチのためになると思ったのかなと考えました。とにかく恭一がミチに一途で献身的に愛していて、自分が覚えていればそれでいい、と本気で思っている。2人が早々に恋人同士になっていれば何の問題もなかったのに、、、まぁそしたらこんなに切ない物語にならないんですが笑。また灯はよく5年間も結婚生活続けられたな、と疑問でしたが冷めた両親の元で育った灯はミチと結婚したというよりかはミチの家族に入りたかったのかな、と思いました。しかし5年間か〜3人ともよく耐えたな〜。不粋かもしれませんが、ミチがメモを取るのをやめたきっかけとか、灯は恭一のことどう思ってたのか、とかまだまだ知りたいことがたくさんある、とにかく読み返して考えたくなるお話でした。ミチがシャツを恭一の部屋に届ける場面、2話と3話を跨いでいるのですが実はそれぞれ別の日の話だと、クリーニングのタグの日付や2人の服装が違うことから気づいたときには、うまいな〜と膝を叩きました。話の構成とか、伏線とか、その回収とか、とても練られていて、ステキな作品です。
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