オメガの婿取り
」のレビュー

オメガの婿取り

黒井よだか

絵もストーリーも雄々しい…と思いました。

ネタバレ
2022年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★ヤクザの跡取りオメガ・義治と義治の付き人・真の番探し物語。(1/6までセールですよ)

★組長の命令で見合いを設定される義治。アルファ信仰の根付くヤクザ社会で、オメガであることを軽んじられるのが許せない義治は、見合いをぶち壊す。「裏切り者」…真だけは見合いを止めてくれると思っていたのに…。

★「組長(おばあさま)かーっこいい!」が第一声でした。湿っぽいオメガバはあまり好みませんが、アルファと対等でいようとするオメガ作品は好物です。ちなみにおばあさまはアルファですが、誰にも厳しく強いのが良いのです。ストーリーもとても面白かったですよ。子どもの頃から培われた絆は強いのに、相手の幸せを願いすぎてすれ違う…流れはオーソドックスですが、キャラが枠にハマりきらないので、意表を突かれてしまい、「どうなるの?」と目が離せませんでした。雰囲気に流されない義治が、わちゃわちゃと賑やかにしていますが、ヤクザの組取りをベースにした婿取り展開はしっかりしているし、義治、真だけでなく、脇の皆さんの気持ちがこもった呟きが良かったですね。強い(強気)受けがとろけるのも、いい。

★描き下ろし、カバー下、電子特典含めて171ページ。絵は少年漫画寄りで荒々しさも感じますが、作品のカラーに合っているな、と思います。

★こちらがデビュー作のようで、すごい。現在連載中の『魔女と猫』を立ち読みしましたが、そちらもハードそうで好みっぽいな、とウキウキしています。
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