神の子供
」のレビュー

神の子供

西岡兄妹

気になりだしたらキリがない

ネタバレ
2022年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ youtubeで取り上げられていて値下げもされていたので購入。表紙のハンドサインはサバジオスの手?それとも思惟手?とか考えるのも楽しく、ブリューゲル、サド、パゾリーニ、復讐するは我にあり、太陽を盗んだ男などを思い出して感慨深い、、何度も読み返して先述の本や絵画、映画を久し振りに見直したくなりました。色々見所が多く全ては書けませんが、主人公が家出少年を屠り、両親を屠り、最後に自分が屠られる、という所で、キリスト教では生け贄の血は一時的に贖罪するもの、完全な血はキリストの血のみ、、ということは主人公の血が流され、彼の願いである世界への復讐、そしてそれが叶うその時!は描かれていませんが復活をほのめかしていて、あとがきにかえてマルコによる福音5節が書かれています。それを読んでさらに続きを想像するのも楽しいと思います。
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