ネタバレ・感想あり神の子供のレビュー

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気になりだしたらキリがない
ネタバレ
2022年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ youtubeで取り上げられていて値下げもされていたので購入。表紙のハンドサインはサバジオスの手?それとも思惟手?とか考えるのも楽しく、ブリューゲル、サド、パゾリーニ、復讐するは我にあり、太陽を盗んだ男などを思い出して感慨深い、、何度も読み返して先述の本や絵画、映画を久し振りに見直したくなりました。色々見所が多く全ては書けませんが、主人公が家出少年を屠り、両親を屠り、最後に自分が屠られる、という所で、キリスト教では生け贄の血は一時的に贖罪するもの、完全な血はキリストの血のみ、、ということは主人公の血が流され、彼の願いである世界への復讐、そしてそれが叶うその時!は描かれていませんが復活をほのめかしていて、あとがきにかえてマルコによる福音5節が書かれています。それを読んでさらに続きを想像するのも楽しいと思います。
苛烈な人間失格、或いは聖書
2021年4月28日
とあるホラー漫画紹介ブログの記事を読み(タイトルで検索すればヒットすると思われ)、興味そそられ購入。
期待通りに強烈な印象を受けた。

ストーリーはかなり猟奇的だけど、崩れた絵柄がそれを隠してくれているので、視覚的な痛みはそれ程でもない。グロがそこまで強くない人も安心(多分)。
写実的では無いけど、狂気を帯びた絵柄が心をざわめかせる。

人間失格とライチ☆光クラブとキリストの物語を混ぜて、独自の観点からブラックライトを当てた様な作品。サイコな主人公と言えばよくある設定だけど、そこに人間に普遍する負の側面ー世界への根源的恐怖を織り込んでいる。そこが、この狂った主人公に親近感やシンパシーを感じさせる要因になっていて、パニックホラーや心霊物とは違う、後味の悪さを残していると思う。

この世界の根源的暗さを、1つ再確認できちゃうような稀有な作品。
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作画が素晴らしく、内容は人による
2023年7月23日
186ページ。
私は所詮凡人なので、この作品の内容を良しとはしません。
キリストになぞらえて展開する芸術的試みの物語なのだろう、とは思うのですが、個人的に物語には美しさを感じません。サイコパスの人生を淡々とエログロで、という感じ。
しかしながら、絵は非常に良く、不安を誘う線、静謐な残酷さ、子供の眼差しに似た印象があります。
星の数は迷ったのですが、作画の素晴らしさに対してこれ以上星を減らせない気がするので星4つ。
ストーリーは兄、絵は妹、という合作なんだそうですが、ストーリーには女性への嫌悪のようなものも感じられ、その内容を妹に描かせるという構図に歪んだ気配を感じるのは考えすぎでしょうか。
まさかこんな内容だったとは
ネタバレ
2022年1月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 褒めているレビューを読み、アール・デコの図案風の絵柄にも魅かれて読んだら、気分が悪くなるような内容だった。
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