このレビューはネタバレを含みます▼
自分が出来る事からやりたいと思ったあるきっかけがあって、人が飛ぶという研究をしていた力良。
そんな力良を見ていた千尋は、途中から入ってきてコミュ力があってイケメンで人当たりが良くて次の研究発表の候補に入っていることを力良は見ていて凄いなって思っていただけで、自分からは接するタイプではないと思っていた。
この時点では二人の接点は同じ研究生というだけで、この先二人は多分話す事もないままな感じでした。
ある日力良が研究発表して結局教授達に理解してもらえないまま終わって、レポート出してと言われていただけでへこんでいたら、千尋が話しかけてきてレポートを手伝ってくれることから二人は交流し始まるが、まだお互いに相手の事は良くわかっていないと思っていて、でも気になっていてみたいな中間な感じでした。
たまたま自宅マンション前の向かいのマンションに千尋と力良は住んでいて、ちょっと気になった事があってベランダから千尋のマンションを覗いていたら、千尋が風呂上がりの姿で表れたが、彼の背中には鳳凰の刺青があって力良は驚き・・。それ以来千尋の事が気になり始めて、力良は彼とあることで身体を触られ意識し始まるが、何かがずっと気になりもやもやする。
結局好きだったんだけど、千尋から告白されて始まる関係で最初は微妙でしたね。
最後ら辺で千尋の心の闇が描かれていて、千尋が家族に恵まれなくて人も信じられなくて自分しか頼るものはないまま育ち、きっとずっと心が休まらなくて寝れなかったんだろうなと思いました。
対して力良は昔祖母が祖父の死に目に会えなくてずっと気になっていたから、人を救えるかもしれない研究をしてきっかけを作っていきたいと思っていて、誰かが悲しいと思っていたらそっと寄り添って励ましてくれる様な暖かさが彼にはあって、そんな力良だからこそ千尋は彼を好きになっていたんだと思います。
寝れなかった彼を包み込んで癒して一瞬に寝てくれて、朝起きてカーテンを開けて雨上がりの空が綺麗な事を教えてくれて・・。
この場面を読んで涙が溢れて止まりませんでした。
力良がずっと千尋を支えてくれる存在であって欲しいと思いました。千尋はそんな力良に癒され励ましてくれる存在になってくれると思います。