このレビューはネタバレを含みます▼
2年前?にAmazonのアンリミで初めて読んで今でも時々読み返しては素敵でほーーっとしています。アンリミ辞めたのでシーモアで購入。
まだBL読み始めの頃でオメガバもあまり馴染みがなかったので新鮮だったのかもしれません。
αやΩを一般にはまだ認知されていない世界。
第二次性徴で突然αやΩの特徴が出る人があるけど絶対数も少なくて医者もごく一部しか知らない設定です。
画廊のオーナーでかつて日本画を描いていたアーティスト、アメリカ人と日本人のハーフで大金持ちのJ(α)×大学で出逢った日本画に惹かれてJがオーナーの画廊で働いていた、小さな喫茶店の店長の優吾(Ω)。
優吾はJと出逢ってから徐々にヒートが酷くなったものの何とかやり過ごしていたが、ある日Jとの約束の日に強いヒートが起こってしまい…
その後、Jと決別すべく画廊を辞めてひとり息子の幸多を産んで家族に助けられながら育てていたところ、Jと再会。
自分に自信がなくて引っ込み思案な優吾も、温かく見守ってくれる家族も、無邪気で人懐っこくて可愛い幸多も、カッコよくて地位もお金も持ってるのに少し寂しげで複雑な生い立ちのJもみんな好きです。
Jの秘書の後藤も画廊の副社長も魅力的で。
全編に流れている優しくて温かい雰囲気が好きです。
Jも普段は圧倒的なスパダリなのに甘いもの好きだったり時折見せる表情が可愛いいし、優吾のヒートに当てられて優しくもちょっと強引なところも好き。
優吾とJの醸し出す優しい空気感が好きで何度も読み返してしまいます。
作者曰く「ハーレクインみたいに!と思ってたのに普通のハイスペスパダリになってしまった。優し過ぎたのがいけないのか?」とのことですが、Jは優しいからいいんです!
もう続きはないと思いますが(同人誌とかで出してたりして…?)幸せそうな3人の姿や幸せHがもっと読みたかった。
あまり辛い描写もなく(切ないシーンもあるけどそんなに悲惨でも悲壮でもない)個人的にはBLラノベの中でかなり好きな作品。
BL初心者の方にも読みやすい、優しくて甘めのハイスペ攻めが好きな方におすすめな作品です。