寄越す犬、めくる夜
」のレビュー

寄越す犬、めくる夜

のばらあいこ

狂気であり救済

ネタバレ
2022年1月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人生のどん底っていうけどこんなに堕ちてまだ堕ちるかと読み手のこちらも感情持ってかれすぎて終始心が痛かったですがそれぞれのトラウマや執念、そこに差し込む光がどれほどの救いか。愛にも色々な形があってそれぞれに当てはまる形も違う。愛は時に狂気であり救済でありとても深く考えさせられた作品でした。
時間をかけてじわじわと歪んだものは中々修復に時間がかかるけどゆっくり優しく包むように足りないものを歪な彼らの関係が次は支えとなり補正できたらと祈るばかりです。
最終巻では希望が見え心が救われました。3人の未来が穏やかで幸せなものでありますように。素敵な作品に出会えて幸せです。
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