このレビューはネタバレを含みます▼
今回初めて、この推理小説の文庫本を、しかもコミックシーモアで購入しました。先日僕が読みました「東海道新幹線殺人事件」と言う推理小説ではありませんが、岐阜、山口、高知、秋田の4府県で「漆」と言う苗字の同じ位の年齢の男が殺されると言う異様なプロローグのために後の展開が異常なほど気になって一気読みしました。それにしましても、連続殺人事件の最後の被害者とは言え、「漆家三郎」と言う男、本当に許せません!この男に両親と兄を殺されたのが原因で無理矢理「殺人犯」にされました「冬木エミ」と言う女性、本当に可哀想です。「琵琶湖別荘殺人事件」に登場しています連続殺人事件の犯人の「野村陽子」同様、彼女は最終的には自らの命を絶ってしまいましたね。結局は、彼女は勿論ですが、他の4人の「漆」と言う苗字の男たちも「漆家三郎」に殺されたようなものですね。余談ですが、もし「エースをねらえ!」や「7つの黄金郷」の原作者の山本鈴美香先生がこの推理小説の著者でしたら、間違いなく「7つの小京都」と言う題名を付けているでしょう。「京都絵馬堂殺人事件」のレビューでも述べましたが、彼女は山梨県出身、つまり、この推理小説の著者の山村美紗氏と同じ「盆地育ち」ですから、二人の共通点は「無限大」と言っても決して過言ではないでしょう。