このレビューはネタバレを含みます▼
人気作だから読んでみよう、と昔一度読み始めましたが、登場人物を好きになれず一巻で挫折しました。今回レビューの高評価を見て、やっぱりこれだけ人気なのだから読んでいれば面白くなってくるはず……と再び読み始めましたが、いつまでも登場人物を好きになれないまま……というか逆にどんどん嫌いになってしまって9巻で挫折。残念ながら私には合いませんでした。
ヒロインになりきって読むにしてもイイ男を堪能するにしても、彼らの行動や考え方に共感できず、物語に入り込めませんでした。
特に木蓮と紫苑。
紫苑には凄絶な過去がありますが、何人もの無関係の人を傷つけたり利用したりして恨みを晴らそうとするところなど、全く共感できません。子供っぽいしカッコ悪い。やっていることが自分を傷つけた加害者と同じで、好きになれませんでした。
木蓮は色々なことを許す慈悲深さを持っていますが、許してはいけない犯罪行為まで許してしまっていることに激しく抵抗感があります。あと人から外見や特殊な立場で判断されることに嫌悪を感じていながら、自分は人を外見で判断していたりするところも腑に落ちません。
転生しても成長せず前世と同じことを繰り返しているようで、転生ストーリーにする必要があったのかな、と思ってしまいました。
絵は綺麗で読みやすいです。主要キャラを好きになれれば面白いのかもしれません。
作品がダメというより、私には合わなかったということなのだと思います。