このレビューはネタバレを含みます▼
ずっと気になっていた一冊。悪いのは独りよがりな考えで一生徒に言い寄り手込めにかけた被害者。表沙汰になった事件の被害者だが、影に隠れた悪質極まりない性的事件の加害者でもある。【少年A】と呼ばれている主人公は実際には損壊の罪のみにもかかわらず、本来の加害者を庇い犯行を自供する。登場人物のそれぞれに自分の正義があり、自分の正義に則って行動している。何が善で、何が悪か?目線を変えると正義も変わる。ただ、1人胸くその悪い女がいる。あの女子高生は将来 ろくな大人にならないであろうと想像に難くない。