いとおしき日々【コミックシーモア限定特典付き】
」のレビュー

いとおしき日々【コミックシーモア限定特典付き】

sono.N

読むときは、ティッシュかハンカチ持って。

ネタバレ
2022年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ いや~。泣けました。泣きました。涙が止まりません。
このいとおしき日々は、二人の出逢いとその後の人生の終着までをほぼ二人だけの視点で描かれている。
普通、感想であれば面白かった、感動したで終わるはずなのになぜ涙が止まらない。
それは、たぶん二人の人生を紡いでいった過去から現在の中でまるで風が吹くようにさらりと二人が語った言葉に心を揺さぶられたからだと思う。
ある時は、料理下手の真が、和彦のために一生懸命料理を作るシーン、ある時は、和彦が合格発表で、真と心の中で叫ぶシーン、ある時は、和彦が、10年いや20年だって待てると云うシーン、ある時は、養子縁組をしようと真が言うシーン、いつの間にか和彦の名前が、森合部長になっているシーン、そして二人のお墓を作りお互いの遺言書を作成するシーン。その言葉の裏でどれにもきっと言葉に言い尽くせないほどの沢山の努力と葛藤と困難があったに違いないからだ。
最後に真を見送った和彦が、ひとりになって真の遺言書を読みながら穏やかな笑みを浮かべるシーンに私は、二人のいとおしき日々の真骨頂を垣間見た気がする。
また涙が出てしまった。
この作品に出会えて本当に良かった。この本は、一生忘れない。
いいねしたユーザ7人
レビューをシェアしよう!