絶対にときめいてはいけない!
」のレビュー

絶対にときめいてはいけない!

築島治

完結してから読んだ感想です

ネタバレ
2022年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 母親入院騒動でさくらは楓がそばにいてくれて心強かったのは家族としても彼氏としてもだったのに楓は家族であり続けないとずっとさくらの傍にいてあげられないとの斜め上思考であんだけラブラブからのドン底にさくらを突き落とした楓はアホですw「楓は義弟としての家族しか見えてない。結婚したら夫という家族になれるからダブルで最強なのに手放すの?」と言いたい。「さくらちゃんが他の人と結婚しても我慢出来るのか?」と楓の実兄の葵が言ってるけど、さくらに近づく波多野くんに嫉妬してここまで進んだのに弟に戻りたいとか一人で決めてさくらを傷つけて。でもさくらも楓と同じ思考で波多野くんからも楓からも離れようとして。波多野くん最初が酷かっただけに最後の追い上げと男前に涙が出そうになる。9巻でさり気に「そんなに固く考えることないのにー。血繋がってないから結婚だって出来る」の母親の意見が右往左往したさくらと楓に大人ならあっさり解決出来る話と言ってるように思う。そりゃそうだ。親の再婚で出会ったんだから親は反対出来ないし新婚だから恋愛の気持ちもよく解ってるはずだ。さくらも両思いになったのに謎の自爆体質&愚鈍のせいで蛇の生殺しのように楓に我慢を強いて振り回してきたからある意味おあいこに見えるけどそれでもこの展開は無いわーです。まぁ波多野くんグッジョブで二人は結ばれたから良かったけれど。寧ろゴチャゴチャさせずに両思い→さくら自爆で親に即バレ→晴れて公認になってからの話を読みたかった。今の若い方はご存知ないかもですが昔は割と連れ子同士を結婚させるのはお見合いより手っ取り早い縁組でままある話でした。私の祖母と祖父も曾祖母と曾祖父の連れ子同士で義兄妹で結婚しました。葵と二人の両親は異口同音な訳だから早く相談していれば…丁度いい立ち位置の葵が楓に喝を入れたから助かった。あと友達が優秀過ぎるw現実ではこの年齢でここまで友達を分析&配慮は出来ない。あと義父。二人が意を決して打ち明けたのにいきなり怒鳴るのは頂けない。交際反対して怒鳴ったんじゃないなら尚更。この作品は素材がいいだけに付き合ってその先のストーリーにして欲しかった。ライバル女がいなかったことが救いです。10巻は番外編でさくらと楓が卒業後やっと結ばれます。
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