このレビューはネタバレを含みます▼
アニメで無限列車編を見て、少年漫画特有の「例え自分を殺そうとしている相手でも助ける」系の主人公にはキツい部分もありましたが、全体的に大人でも楽しめる作品だと思いました。ですが、遊郭編になって、前振りもなく怒りで劇的にパワーアップする主人公や、圧倒的な再生能力で戦う妹など、人を喰う程に強くなる鬼の設定は何処へやら。鬼にされた妹を人間に戻す為、命懸けで戦って来た筈なのに、赤の他人を庇って大怪我をし、鬼が許せないとそのまま特攻とか…博愛を通り越し、自分が死ぬ事、死んだ後の(妹の)事を想像出来ない、ちょっとしたサイコパスに見えてしまいました。鬼の兄妹を倒すシーンも、相手が油断して誰一人止めを刺さず、最速の仲間が奥の手を使って全力ダッシュしてるのに、他の仲間が回り込んで攻撃とか、矛盾過ぎでした。