愛を禁じて
」のレビュー

愛を禁じて

ロビン・ウェルズ/高山繭

神的に素敵な弟と社長

2022年1月16日
高山先生のHQは悪い人が一人も出てこないお作が多い印象を持っている。
にもかかわらずドラマスティックでいつも感動させられる。それだけ
高山先生があるいは編集者が原作を厳選しているからじゃないかと思う。
だから高山先生の個性に合っていて読者側も安心して読んでいられる。
本作は、HQ的主題は「再会愛」だが、副題の両親をなくした姪(乳児)を伯父が
引き取るヒーロー奮戦記は秀逸。
慣れない育児に過去の恋人であるヒロインが偶然か必然か介入せざるを得ない環境に....
両親を失った姪に対しての医者の診断の的確さ、子ども観をしっかりもっていたヒロインの
乳児対応、ベビーシッターの導入さえも丁寧で、ことばで感情(両親への愛着の喪失)を
伝えられない姪への対応としては理想的で完璧な環境といえる(現実の子ども案件でもこう
あって欲しい)。
でも、この環境を作ったの影の立役者は誰あろうヒーローの弟と勤務先の社長。
登場場面は少なかったけど、ヒーローは実父に詐取され、しかし弟と社長に与えられ、
人生を再構築できたのだと思う。もちろんヒロインの「愛情」はマストですが❤
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