このレビューはネタバレを含みます▼
シライテン先生の初コミックスです。表紙の可愛さと絵柄の好みで購入しましたが、とても読みやすい綺麗な絵です。アイドルとベテラン芸人の恋は身近にないもので、選択するには個人的にはなかなか手が伸びにくいんですが、アイドルがいい意味でキラキラし過ぎず、芸人がコテコテし過ぎず、自然体なところが良かったです。でもちゃんと、芸能界の空気は感じるのでお好きな方はご安心を…
そして、年の差11歳の年下ワンコ攻めが良かったぁ。年下桜海のグイグイ攻めにわりとあっさり陥落した芸人・笹塚。あっさりだけど、その後が照れだったり遠慮したりと、あれこれ頭の中で巡らせてモダモダしてる年上男が可愛らしい。桜海の好みもありますが、恋のきっかけもちゃんと描かれていて、好きな想いが募っていたのも素敵。
ずっと好意を抱いていた桜海は、意外にもチェリーで、初めてのえっちからだんだんオスみを増して行くのがドキドキです。年下くんのガツガツって良いわぁ。笹塚が電話中にも関わらず、焦れてがっついて行くのがたまらん。「餌くれ、はよくれ。」と待てが出来ない大型ワンコがブンブンしっぽ振って飛びついたみたい(笑)
平和な二人にちょっとした問題が起きた時、堂々と男気を見せた笹塚が素敵でした。そりゃ、惚れてまうやろ~。
笹塚の相方も、桜海のグループメンバーも、みんな理解のある優しい人たちで、そっと見守ってくれそうで良かった。
所々、突っ込み処はあるものの、そこは静かに目を閉じて、今後に期待したい作者様です。
他にも短編一作品を描いていらっしゃって、そちらも気になるところです。