このレビューはネタバレを含みます▼
不老不死の身体を持てあまし死を願う司波と死ぬ方法を見つける手伝いをすることになった八代。死がテーマなためか ずいぶんシリアスな展開でした。あとがきで中原先生が「賛否分かれそうな(否のほうが多そうな)終わり方」と書かれていて、確かにと思いました。「ピ」というより「ファッ!?」のほうなのですが、ラストで突然SFになってからスピリチュアルになったようで、ちょっと混乱しました。ダライ・ラマみたいにそんなに時間を置かずに転生してくれたらいいのですが、時の隔たりがありすぎてこれは大変だなと。そのうえスピリチュアルですし。お星さまになったみたいでさみしさを覚えました。ロマンを感じるより辛さを感じてしまいました。
2021年8月 総229ページ 挿し絵あり