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あがた愛

瑞々しく切ない青春の思い出

2022年1月17日
蕾というのは透の瑞樹への恋心もあったのかな。何も言わずに去っていた瑞樹は罪作りだが、透への抑えられない気持ちと葛藤していたと思う。瑞樹は東京で暮らし、透は地元に残りそう。潔い終わり方に余韻がなく、ふたりはもう会うことはない気がして切なくなった。50ページ超えの少し長めの短編ではあるが、長編を読んだような満足感があった。4.3
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