このレビューはネタバレを含みます▼
表紙のまんま可愛い彼ら、とっても好きなお話でした。狼族がわざわざ兎族から嫁をもらい受ける意味や、異種間で番になるための嫁体化(カタイカ)、先祖返りなど面白い設定が無理なく詰め込まれてて面白い。夫になる練から冷たい態度を取られ、楓は初めこそ「幸せになれないのは僕だけ」と思ってしまうけど、持ち前の元気さと転んでもただでは起きぬ精神で明るく振る舞う姿が健気で応援したくなる。お尻丸出しで気絶しちゃう姿もなんて可愛いの〜(兎の小さな尻尾がイイ)。楓とは逆に練は必要なことしか話さないんですが、そうなったのにも訳があって。それでも次第に楓に愛を見出していってたんだな…と分かる先祖返り。番になってからも口喧嘩が絶えない2人だしイチャイチャシーンも少ないけど、すっごく愛を感じます。相手を思う気持ちが画面一杯に広がってる〜こんなにキュンとするお話読めて大満足です。追記…番外編の怪談話「耳ぼこ」こわっ!!!BL読んでニヤけてたはずが一気に冷っとしました笑。仲睦まじいのは相変わらずで可愛かったです。2巻読みましたが、先祖返りが完治し晴れやかな夫婦生活になって日々練のデレぶり見るのが楽しみに。楓も自分に出来ることを片っ端からやっていこうというポジティブさはそのままで、練を想う気持ちは一際大きくなっているよう。順調かと思われた生活ですが、練が仕事(対人関係)で行き詰まり…せっかく完治した先祖返りも、今の練には人である事の方が苦しくなる時もあって読んでて息が詰まる思いでした。これを楓とどう乗り越えるのか次巻もたのしみです。