三森さんのやらしいおくち
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三森さんのやらしいおくち

rasu

素晴らしい観察眼!!

2022年1月17日
漫画作家とは大変な職業だと、読みながらつくづく思う。イメージが天啓のように降りてくるのかも知れないが、そもそも絵が描けないといけないし、物語も作れなければならない。
そんな環境下、先生ご自身の観察眼が大いに役立っていると思われるのが、本作だ。
まずは主人公二人をご覧頂きたい。潤う唇、熱い舌、柔らかい髪、温かくハリのある肌。重さを感じる筋肉、重力に従う滑らかな脂肪。これらは先生の観察眼の賜物である。
二人の美しい肢体から繰り出されるエロは、読み始めこそ強烈だが、段々『やらしい』とは感じなくなった。
先生の描くエピソードの数々は、時に可愛いらしく可笑しく、いつの間にか彼らを生身の人間のように感じ、彼らに会いに何度となく読み返すようになった。
色々述べたが白状しよう。きっかけはズバリ、タイトル。やましい気持ちで試し読みし、攻めが私好みの可愛さだったのでポチッ。しかし、思わずもらい泣きする最終話を迎えるとは、予想だにしなかった。
物語は完結だが『番外編』がまた良い。単行本をお読みの方は是非こちらも楽しんで頂きたい。
1/20までセール。
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