共鳴発情 オメガバース
」のレビュー

共鳴発情 オメガバース

岩本薫/蓮川愛

シリーズのファンには最高です

2022年1月18日
控えめに言って、最高です。欲目というか同シリーズ『αの花嫁』という下地があるので、相乗効果でどうしても良く見えてしまいました。圭騎さんの文字だけであのスパダリをイメージしますし、「あぁまだ理玖と出会ってないんだな」とか、煌騎が「母上」と言えば、あのキツイ顔の母親が浮かんできて楽しかったです。『αの花嫁』とは別の先生が絵を担当しているので、読者が混乱しないように?配慮されているのか、両方に登場する人物のイラストはありませんでした。なので、都合よく絵柄を脳内変換して楽しみながら読み進められました。シリーズが好きな人にはオススメです。『αの花嫁』では感じなかったのですが(漫画だから当然かも)、初めて先生の小説を読んで「ボキャブラリーが豊富で表現力のある方だな。」と思いました。所々で知らない単語が出てきて調べてみると、同じ内容の言葉を2通り・3通りに言い換えているんです。日本語の奥深さを存分に表現しているなと思いました。外来語も豊富で、英語以外の言葉が語源になっているものや最近のカタカナ語まであって勉強になりました。現実と架空の世界がないまぜになっているのに、自然と入りこんで共感できる絶妙なさじ加減が素晴らしいです。
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