いつか友達じゃなくなるとしても
」のレビュー

いつか友達じゃなくなるとしても

カサイウカ

キュンキュンじゃなくじんわりです

2022年1月21日
日本語って、擬音が豊富にあって素晴らしい💗
こちらの作品、決してキュンキュンとくるものではないです。
でも読み進めるとじんわり身体の芯から温かくなる話です。

少年時代に親友の片目を失明させてしまった負い目のあるトモに、彼に居場所を与える柊平とその家族。

出来すぎ感があると言えばあるのでしょう。自分の、家族の片目を損傷させた相手なのですから。
でも話が進むに連れ、彼らにとっては【片目の失明は大変なこと=トモを憎むべきこと】ではないのです。
起こってしまったことは昇華して、トモを平常通り迎える。3年前からはそれ以上に家族同然に受け入れてます。
だからこそ、トモは柊平への思いを決して顔に出したらいけないのですが、、

トモ...まずったね(._.)
いきなりのフライングにこちらもそうきたか!の焦り。
そこから彼らはギクシャクしてしまいます。
加えてトモ兄の出現。
トモ兄が性格上、彼らを阻む存在だと思ってました。口より先に手が出る存在なんですから。
でもカサイウカ先生の作品で【ぶっ叩きたいほど嫌なヤツ】なキャラって出てこないんですよね~。

ほらやっぱりじゃん!な結末に拍子抜け感より安堵感が勝りました。

これから彼らのアオハルが始まるんでしょう。
アオハル...見たかったなー
全編タイトルのみで178ページです

令和4年1月31日まで 648→324ポイントで購入できます
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!