純情エスケイプ
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純情エスケイプ

沢本そじ

びっくりするくらいクズ

ネタバレ
2022年1月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ これは正にクズ。もう読んでて本当辛かった。だからこそ、一度攻めから離れるなり、責めるなりなんなりするかと思えば、受けがチョロイン化しててびびった。無理矢理からのBLはよくあるけど、本作の無理矢理は胸糞すぎた。酷すぎる。こんなの好きになる意味がわからないし、受けは誰かに抱かれれば良かったの?ってそれも理解に苦しんだ。攻めが受けに惹かれたのって映画で笑顔みた瞬間みたいだけど、それまで何も考えてなかったみたいでそれも本当……クズ。
そして元親友お前は人に説教する権利も、受けの幸せん願う権利もない。あるのは噂を流した火消しを時間かかってもすることの、謝罪と、二度と受けの前に現れないことだ。偉そうに。元親友の出番がここだけだったから、まさかまじでこの説教のシーンのための救済的なやつなの?いやいや、クズはクズなんですけど。
出てくる人間尽くクズでなんもう笑ってしまったよ。
受けはクズじゃないけど、攻めのどこを好きになったのか不明だし、攻めも謝ることもしないし、くっついた後もヤることばっかりなので、ただの欲情したきしょい奴。まさに外見がいいからまだ見れるってやつ。
くっついたあとに、受けが可愛いだのなんだの激惚れしてます感出してるけど、はぁ?って感じ。
あとがきを読んだけど、元親友のこと好きって言ってくれて嬉しかったーと書いてあったので、ああ作者はあの説教を良しとして見てるんだって思った。
無理矢理からのBLは嫌いじゃない。
けど、そこには無理矢理した側の気持ちの変化を丁寧に書いてる前提で、本作は正直そこの描写が無くて結局受けがチョロインでした、というものだった。買うんじゃなかった本当に。
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