カーストヘヴン
」のレビュー

カーストヘヴン

緒川千世

感無量

ネタバレ
2022年1月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 泣きました。梓くんの強さに泣きました。
実際にスクールカーストを経験したことのある私にとっては、この話はただのBLでは無いなと感じました。あくまでこの話はフィクションですが、誰しも学生時代のあの独特な空気感、一軍二軍みたいなカースト制に囚われて上の人には逆らえない、一軍に気に入られるためにいじめに加担する。そういう経験をしたこと、見たことがあるのではないかと思います。そんな環境の中で、誰に頼ればいいのか、何を信じればいいのか、そういったことがこの話から伝わってきました。卒業してみれば、なんでこんな小さな世界に囚われていたんだろうと思うものですが、学生時代はその小さな世界が自分の全てのように感じてしまう、そういうものだと思います。主人公の梓くんは最初は横暴なように見えましたが、そこには絶対に折れない芯の強さがあり、作中にあるカーストゲームなんかには支配されないという固い意思がありました。話が進むにつれて成長していく姿には感動しました。かりのくんも梓くんのそういう所が好きなんじゃないかな。作中にはエチエチシーンが結構激しめに書かれており、時には4Pのようなシーンもありました。(自分は大好物でしたが)色々なCPがあって、どのCPの話もとっても面白かったです。最後はどうなるかと思いましたがハッピーエンドで良かったです。
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