MADK
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MADK

硯遼

モツ◯で満たされたと思ったら人面犬に

ネタバレ
2022年1月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 満たされたいが、それは相手に痛みを与え倫理的にも絶対にしてはいけない行為。生まれついてのどうしようも無い性癖に絶望し自分の命を捧げて欲を満たそうとする主人公の願いが叶った時の涙にはぐっときてしまいました。
性癖ではあるけれど人に痛い思いをして欲しく無いと思い悩んでた彼ですが、なんのなんの。中々にしたたかで、癖の強いJに執着を見せ段々と不穏な空気をまといはじめます。
内臓も血も何なら色々ちぎれたりもしますが、この世界観と画力、躍動感であっという間に引き込まれてしまいました。
言葉に乱されると力関係が変わってしまう魔物の世界。言葉による腹の探り合いや計り合いに真実はどこかこちらも引きづられてしまう。
喉から入れて口から出す発想にも衝撃だったけど主人公の首に犬の身体がひっつけられてるBLなんて初めて読みました。
フィヨルドのモデルあとがき読むまでおカイコ様かと思ってました。言われてみると葉物だ。
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