ハッピー・オブ・ジ・エンド
」のレビュー

ハッピー・オブ・ジ・エンド

おげれつたなか

無性に泣きたくなる

2022年1月27日
(2/1まで73pポイント還元中なので購入)出だしから凄く引き込まれました。人々が口々に「おめでとう」「おめでとう」と誰かの結婚式を祝ってる描写から始まり、すぐ次のコマでは「あはは、生きてる」と男の人が笑ってる。そのページだけで、どうにもこの作品のテーマが「おめでとう、生きてる」に見えてしまって仕方ありませんでした。作者さまにそんな意図はなかったのかもしれませんが、私はずっとふたりが生きてることを奇跡のように思いながら読んでしまい…読み終わった後、胸に染み渡るものがありました。生きづらい世の中で、不器用な何も持ってなかったふたりが出会う物語。お互いになにも持ってないからこそ一緒にいられる。一緒に生きていくことができる。あるいは、一緒に死ぬことさえ出来たのかもしれない。それはどんな愛の言葉を紡ぐよりふたりの間にしか生まれることのできなかった強固な愛なんじゃないかな、と思います。起承転結は緩やかで全体的に重めの作品ですが、苦しいものが大好きな私の性癖にはグサグサ刺さりました。ps.攻めの顔が大優勝です。マジでイケメンな上にめっちゃタイプで永遠に見てられます。黒髪攻めが好きな人は本当に見て。
いいねしたユーザ7人
レビューをシェアしよう!