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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • キミが獣になれるまで 【電子限定特典付き】

    紫能了

    純粋なDomSub好きには勧めない
    2024年2月11日
    コマンドが!!ありません!!!いや、まあ、他のレビューでもコマンドがないとは言ってたけど。知ってたけど。コマンドが全てじゃないしなぁ、と思いながら激重感情抱えた二人見たさに購入。コマンドの重要性を痛感しました。メリハリ?みたいなものがなく、褒められてゾクゾクしながら快感アメクみたいなものもないです。それと試し読みを見て購入を迷ってらっしゃる方は、試し読みの3倍のギャグ絵が入ってくる覚悟をして下さい。エロやシリアスの途中で急に出てくるから、個人的には集中力切れたり、世界観に没頭しきれなかったりしたんだよなぁ。スーパー攻め様というよりは、【二重人格に悩まされながらも受けを愛する攻めを無理やりDomSubに当てはめてみました】って感じがすごい。加虐シーンもあるので、私は全然苦手じゃないですけど苦手な方はご注意を。ただ絵は綺麗ですし、ストーリー性はたっぷり詰まってるのでギャグ絵もDomSub設定も加虐も全部気にならない!という夜明け、黄昏の腐女子は、買ってみても良いかもしれません。
  • 悪役令嬢、セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした。

    秋山シノ/秋桜ヒロロ/ダンミル/角川ビーンズ文庫編集部

    眉毛を読んで、はや5巻
    2023年8月13日
    ウィッグに収まりきらないであろう主人公の髪の毛、ガバガバの設定、色々ツッコミどころは満載ですが、何よりも眉毛が太すぎて眉毛にしか目がいきません。眉毛を読み続けて、5巻まできてしまいました。ぶっちゃけ課金をするほどの価値があるとは思えません。他のアプリで無料の部分だけ読んで、飽きたら脱落、くらいの安堵感がちょうど良いかと。
  • 彼女が公爵邸に行った理由

    Whale/Milcha

    読了。低評価と高評価を見て思うこと
    ネタバレ
    2023年7月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 外伝まで読み終えて、いろんな方のレビューも見ました。が、ここまで賛否両論分かれている要因は、韓国と日本の文化の違いにある気がしました。私は韓国語を勉強していた時期があり、韓国人の友達も多く、韓国の文化にも詳しいことから、この物語になんの違和感も抱きませんでしたが、純粋に日本の漫画が好き!韓国の文化に萌えは感じない!って人には難しいです。断言します。

    そもそも韓国の恋愛文化は恋人に2〜3時間連絡しないだけで、追い連絡や鬼通知は普通のことなので、ノアみたいな束縛激しめ男になんの違和感も覚えないんですよ。寧ろ「それだけ情熱的に恋人のことを想っているなんて、良い男だ♪」程度です。でも日本の文化だったら、こんな激情型の束縛男は身勝手に見えてウケが悪いように思います。

    他にも韓国の傾向は…→【強い女性が自分で道を切り開き、男性は女性を側で支えながらただ愛す漫画】がウケが良い。主導権は女性。現実主義。主人公たちの幸せのために、ある程度の脇役の犠牲はやむを得ない(この漫画で脇役は数人タヒにます)幸せは自分たちで掴みにいく。

    日本の傾向→【今まで強がっていた女性が、ひょんなことから男性に弱さを見せてしまい、それ以降は守られるようになる漫画】が売れやすい。主導権が男性にありつつも女性を尊重される。理想主義。様々な困難を乗り換え、脇役をも救いながら、みんなで幸せになりたい。って日本人の平和主義が如実に現れる。

    どちらが良し悪しではありません。文化の違いです。韓国は受験文化や学歴社会で他者に勝たなければならないという思想が根底にあるしね。私は日本人ですが韓国のストーリーの方が痛快で好きですし、萌えます。男性もヤンデレでは?と思うくらいの激重感情抱えて行動してくれた方が好きです。(自分の感情しか優先できない子供っぽい男は嫌いだけどね!)だからこの漫画もすきです。ですが、このレビューを見て、韓国の漫画を読みたいと思わない人は、是非に回れ右をした方がいいと思います。海外の漫画である分、値段も高いですしね。皆さんが、自分の好みの漫画にたどり着けますよーに!
  • あおに鳴く

    答えを求めちゃダメな作品
    2022年5月8日
    読み終わって一番最初に思ったことは、もう一度でも二度でも三度でも、読み直したくなる作品だなぁ〜っということと、読む回数を重ねるごとにエモさや切なさが増していくお話なのではないかな、と思いました。純文学の雰囲気すら孕んでいる。でも「絶対に最後はハッピーエンドを求めます!続きは読者のご想像にお任せしますとか勘弁してください!作者側で描いてください!」の人たちにはマジでお勧めできない。寧ろそういう人たちは、この作品を買わないでくれ…。一生交わることができないだろうからさ…。これはそういう作品なんだよ…。因みにメリバ厨の私にはエグエグ刺さりました(☺️)
  • キューピッドに落雷

    鈴丸みんた

    The 光の腐女子にオススメ✨
    2022年5月7日
    絵柄と表紙とタイトルに惹かれて購入しましたが、The 光の腐女子が好む感じかなあ〜って思いました☺️ 男子高校生のピュアピュアな感じが出ております…。ただ黄昏とか、夜明けの腐女子にとっては、少しイザコザやすれ違いが足りなく感じるかも!追撃の方で、ちゃんとすれ違ってはいるんですけど、仲直りまでが秒ですw もし私が光の腐女子だったら、星5つにしてたなぁと思う作品!エロも最高に幸せ甘々たっぷりな感じなので、高校生のピュアな純愛が読みたい人と、ツンデレ受けが好きな人は是非☺️
  • 薔薇王の葬列

    菅野文

    起承転結の転が凄まじい
    ネタバレ
    2022年2月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は絵が綺麗なことと、アニメが今放送しているということで、無料版のところだけ読もうと思っていたら、面白すぎてあれよあれよという間に16巻まで読んでしまいました…。もう起承転結の転続きで、ページを捲る手が止まらない!!ぶっちゃけ最初は、男女両方の性をもつ悪魔の子として生まれたリチャードが歴史の影役者としての生き様を描いたストーリーなのかな?って思っていたんです。だってどう考えたって王にのし上がれる素質があるとは思えませんし。なのに物語が進むにつれて成長と、孤独と、絶望と、希望と、渇望と、いろんなものを味わいながら成長していくリチャードが王の頂へと君臨する。その危ない綱渡りを見ているような感覚は、まるで読者の私も家臣として一緒に王座へと連れて行ってもらっている気分でした。王になってからも、いつその座から引き摺り下ろされるのかとドキドキはらはらが止まりませんし、何よりそれぞれの蠢く愛憎がどこに終着するのかすごく楽しみです。まぁ「リチャードが色狂いになるのガッカリ」だとか、「恋愛に左右されない主人公であってほしかった」だとか、「歴史を都合のいいように描いた恋愛ファンタジー」だとか、いろんな意見が飛び交うような作品だとは思いますが、それこそが逆にこの物語の魅力だとも思います。この時代背景や歴史を織り交ぜながらでないと描けないような激情と、リチャードの芯が揺らいでいく人間らしさ。全く軸のブレない主人公より私は好感が持てました。弱さや脆さ、縋りたい部分があってこその人間だものね…。最近は少女漫画あまり読まなかったんですけど、これはハマりました!最終巻の発売を楽しみに待ちます!
  • この毒が廻る頃には

    左藤さなゆき

    テンプレ王道の割に山場が少ない
    ネタバレ
    2022年2月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 安定のスパダリ執着攻め(義弟)×鈍感色気受け(義兄)という王道中の王道設定だったんですけど、こういうものって「やっぱ兄弟でこんなことおかしいよ!」だの、「お前の人生の邪魔をしたくないんだ…」みたいな葛藤があってナンボだと思ってるので、この兄弟は…うーん。人目を憚らず手を繋ぐわ、おでこにキスするわ、身体にキスマあっても兄は弟を疑おうとしないわ、流石に兄の倫理観のなさと鈍感さ大丈夫そ?「お前って俺のこと好きだったの!?はわわ」って台詞をナチュラルで言いそうな、鈍感の中の鈍感にもほどがある。なのに同僚に手を触れられたときには「気持ち悪い…」と思ってしまうほど過敏に反応していて…おーい(笑)それ気づくなら兄弟で手を繋いで往来を歩くことがおかしいことにも気づこうよ〜(笑)。完結の仕方も全部が安直で中途半端に感じてしまいました。鈍感受けが好きじゃない人には間違いなく刺さらないです。お気をつけて。
  • 嫉妬は愛を曇らせる【単行本版】

    汀えいじ

    急展開すぎる
    ネタバレ
    2022年2月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初、受けが攻めに花束を渡して、攻めが「いっちょ揶揄ってやるか」くらいの軽いノリで遊んだあとに手酷く抱くんですけど、そこから受けを好きになるまでのスピード感が早すぎる。なんか、次の話ではもう盲目溺愛っぽくなってて、おやおや?タイムスリップかい?と困惑せざるを得ませんでした。攻めの葛藤は終始描かれてますが、複雑すぎる上に大事なところが端折られている気がして、いまいち全てを汲み取りきれません。別れるって急に言い始めてどないしたん?結局、ピアノじゃないならなんの仕事につくの?父親との確執はどうなったん?私的には全部もやもやして終わってしまいました。でも絵が好きな作者さまなので、それだけで眼福感はあります。星二つ。
  • 手中に落としていいですか【単行本版】

    くれの又秋

    受けがチョロ過ぎた
    ネタバレ
    2022年2月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受けが警察官なのに、チョロすぎませんか?攻めも攻めで、どうしても頭良さそうには見えなくて…。私は、用意周到な外ヅラのいい執着攻め大好きマンなんですけど、この攻めは最初に無理やり手を出したり、次は一服盛ったり、急に仕事やめたり、社会人として大丈夫そ?と思ってしまう。そもそも顔が好みってだけで、ここまで執着したり好きになったりする理由がわからない。ひとつひとつが稚拙に見えてしまって、これは用意周到攻めではない!とイライラしてしまいました。
  • カーストヘヴン

    緒川千世

    たかがゲームでここまでやる意味とは
    2022年2月2日
    別段、暴力もいじめもレ・プも何一つ地雷のない私ですが、世界観にのめり込めなかった。たかがゲームでここまでやる理由がないし、学校が干渉しない何の強制力もない理不尽なゲームにクラス全員が従う意味もわからない。例えばもっと「このゲームは生徒それぞれ社会に出た時のための勝負強さ、役職に就いた場合の対応能力、忍耐力などを養うべく学校が合法的に始めたものである。カードの強制力は教師すら立ち入ることのできない絶対的なものであり、逆らうものは社会不適合者として退学処分、あるいは精神患者のレッテルを貼られることになる」みたいなリアリティさがあったら、クラス全員がここまで必死になるのも従う理由も頷ける。けど、ただよく分からないカード委員会が言い出しっぺで、なぜここまで過激になってる?というか普通教師たちは気づくやろ。それにみんな頭悪すぎ。自分がいつ下剋上されるかも分からない立場なら、下位に落ちた時用に少しは周りに優しくしとこ、とか考えるやろ。あとは、普通に男同士が多すぎて、みんなホモなの?そうじゃないなら、この学校ホモ率高すぎでは?緒川先生の作品はとにかく大好きなので全部読みましたが、これはなんか設定が温いし、緩いなって感じです。唯一、久世くんは格好いいです。久世くんは優勝でした。
  • セブンデイズ MONDAY→THURSDAY

    橘紅緒/宝井理人

    弓道部+期間限定の恋人=優勝
    2022年1月31日
    はぁっ〜〜〜!!!1週間だけの恋人同士とか、期間を決めて付き合うって時点でもう大好きなのに、そこに更に弓道部という萌えポイントが足されて、大優勝してしまいました、、、、。弓道部ってなんなの?腐女子のためにある部活なの?(違うよ)弓道とか、書道とか、剣道とか、茶道とかもそうですけど、その人の心の迷いとか乱れというものが、全て如実に出てしまうものが大好きなんですよ。攻めでも、受けでも、それぞれの心理描写が顕著に分かる。あるいは盛大な勘違いとかも引き起こしてくれる。この作品は、しっかりすれ違ってるし、それぞれ付き合ってるくせして、期間限定なんてエモい設定がついてるもんだから両片思いの切ない感じがぎゅっと凝縮されてます。エロがないと萌えないよ!という方にはお勧めしませんが、学生の両片思いが大好きな人には刺さるはずなので是非!是非!めっちゃお勧めです!
  • カラーレシピ

    はらだ

    サイコパス攻め、狂愛、ここに極まれり
    ネタバレ
    2022年1月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 久々に読み返しました。本当にこの作品は、何度読み返しても飽きません。ただ基本的に攻めがサイコパスなので、受けが可哀想と思ってしまったり、サイコパスな攻めを気持ち悪いと思ってしまう人には不向き。でも刺さる人には性癖の奥深くまで刺さるような独特の中毒性があります。まさに狂愛。下巻では、攻めのサイコパスな部分が受けにバレてしまい、受けを物理的に支配してでも自分のそばにいて貰おうとするシーンもあり、これ以上にないくらいに狂ってます。次第に壊れていく受け。それを見て攻めが「あれ?俺ってもしかして壊れてない受けが好きだったのかも」とやっと気づくのも堪らん。気づいた時には、時すでに遅し。取り返しのつかないことをしてしまったときに攻めが見せる後悔の顔って、なんであんなに良いんでしょうね(吐血) 狂った人が、唯一見せる人間らしさというのでしょうか。何でも完璧にこなせてしまう攻めが、唯一思い通りにできない受けという関係性が大好きな人には堪らない。最後の終わり方も、攻めが後悔して終わりなのではなく、性懲りもなくまた受けに好かれようとアレやこれや必死な感じが最高です。

    【ここからは考察↓】この作品は、攻めのどこまでが演技で、どこからが真実なのか、について考察が飛び交っていますが、個人的には『攻めが受けと二人でお店をやりたいこと』『受けを酷く愛していること』『受けに赦されたいこと』この3つだけが真実で、それ以外の全ては嘘なんじゃないかなって思っています。攻めが道端で土下座するシーンは、受けに赦されたいあまりの苦肉の策。『今までの行動を反省している』というより『とにかく許して欲しい。もう一度自分を見てほしい』の方が強そう。引き篭もるシーンは嘘も真実も半々で入り乱れてて、受けに見捨てられたら生きる希望がないのは本当。でも弱ってる自分を見せたら、受けが自分の元へ戻ってきてくれんじゃないか、という賭けに出てる部分もある。例え話、もしあの場で完璧な自分を演じ続けて受けが戻ってきてくれる可能性があるなら、彼はとことん演技を続けることができたのでしょう。でも無理だから、全て話した。もはや攻め本人ですら、自分の何が真実が分からないところまできてる。攻めの行動理由の全ては受けであり、受けの存在だけが、攻めを真実にすることができる。攻めの人生の中で、唯一の真実が受けだったらいいな。って勝手に思ってます。
  • ハッピー・オブ・ジ・エンド

    おげれつたなか

    無性に泣きたくなる
    2022年1月27日
    (2/1まで73pポイント還元中なので購入)出だしから凄く引き込まれました。人々が口々に「おめでとう」「おめでとう」と誰かの結婚式を祝ってる描写から始まり、すぐ次のコマでは「あはは、生きてる」と男の人が笑ってる。そのページだけで、どうにもこの作品のテーマが「おめでとう、生きてる」に見えてしまって仕方ありませんでした。作者さまにそんな意図はなかったのかもしれませんが、私はずっとふたりが生きてることを奇跡のように思いながら読んでしまい…読み終わった後、胸に染み渡るものがありました。生きづらい世の中で、不器用な何も持ってなかったふたりが出会う物語。お互いになにも持ってないからこそ一緒にいられる。一緒に生きていくことができる。あるいは、一緒に死ぬことさえ出来たのかもしれない。それはどんな愛の言葉を紡ぐよりふたりの間にしか生まれることのできなかった強固な愛なんじゃないかな、と思います。起承転結は緩やかで全体的に重めの作品ですが、苦しいものが大好きな私の性癖にはグサグサ刺さりました。ps.攻めの顔が大優勝です。マジでイケメンな上にめっちゃタイプで永遠に見てられます。黒髪攻めが好きな人は本当に見て。
  • 未来圏で愛を紡げば

    あかねソラ

    うわぁあぁぁあぁあぁぁあ!!!
    2022年1月26日
    ううっ…ううっ…最高すぎて嗚咽が…!!!なんつー傑作を描いてくれてるんだ!!!あかねソラ先生はよぉ!!!!一生推させてくれよぉ!!!!いや、本当にね、あかねソラ先生の他作品も読ませていただいて、メリバエン、バドエン共に好きだなぁってしみじみ思ってる間に、こんなハピエン作品を出していらっしゃるとは…!!!普段メリバエンなどを描く人がハピエン描いたら、尊さが増すに決まってんだろ!!?!どれだけ尊くなれば気が済むの?!?(情緒不安定限界ヲタク)

    前半は、学生の頃にうまくいかなかった先輩:杉野×後輩:日比が再会するお話で、後半は学生同士両片思いの穂積と奏多がくっつくまでのお話です。両方とも最高でした。【以下盛大なネタバレ】杉野が学生時代、言葉も考え方も稚拙だったが故に臆病になってしまい、日比の告白を袖に振ったあと、ずっと振ったことを後悔していた描写に胸が締め付けられました。やっぱ美男が後悔してる顔は控えめに言っても最高だな。そんでもって日比は振られた時に杉野に言われた言葉がずっと解消できずに軽いトラウマになっていて、それなのに今更再会して、好きと言われて、どうしたら良いのか分からない状態。心の奥底ではずっと好きだったはずなのに、認めたくない。こんな感情が恋なわけがない。トラウマを植え付けた相手への憎しみも相まって、まさに愛憎模様が巧みに表現されています。加えて、あかねソラ先生は言葉表現が綺麗なので、杉野が日比を振るときの表現も綺麗なんです。「憧れを履き違えた何かだよ。大丈夫だよ、日々。お前の気持ちに相応しい言葉がどこかにあるはずだから、探してみなよ。それでさ、もし答えを見つけた時は…俺に伝えにきてくれたら嬉しいな」って。でもその言葉の背景には、「うまく言えない感情も本を通して言葉にできる」と日比がさり気なく言った言葉がある。そんな小さな言葉も拾い上げるくらい杉野は日比が好きだったんだなぁ、と私は思わずにはいられない。そして日比はずっと言葉を探すんです。でも、どんな小説にも載ってなくて、さらに分からなくなる。こういう細かい、どうしようもない人間の感情の機微があまりにもエモくて最高でした。

    レビュー件数少ないの勿体ない。もっと広まればいいなぁ、と思います。
  • ばかだね、知ってるよ。 【短編】

    あかねソラ

    バドエン厨のツボをご存知でいらっしゃる…
    ネタバレ
    2022年1月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さま買いです。このお話は、続編希望の人が半端じゃないくらいモヤっとする終わり方ですが、私個人としてはしっかり心臓鷲掴みにされました!これはこれだから良き!あかねソラ先生は本当にメリバ、バドエン厨のツボを心得ていらっしゃる…。完璧に理解ってる、ってやつですね。短編なのにしっかり纏まってます。

    以下盛大なネタバレ↓
    「兄のお世話好き弟×弟がいないと何もできない兄」という設定を一番最初にバーンと開示されるんですけど、その実、相手がいないと生きていけないのは弟の方だったっていうクソでか感情が綺麗に描かれています。一見とは真逆にある本質みたいなものを魅せられると、他者が介入し得ない二人だけの世界がそこにある気がして、私は…私は…!(嗚咽) そんでもって兄はずっと弟のことを恋愛感情として見ていなさそうなのに、本当は好きって気持ちをひた隠していただけっていうのが最後のオチです。最後まで隠し通せるのがさ、もうクソデカい愛なんだよ。ここには愛しかねぇよ…。実家にいる間は「兄弟」でいなきゃいけないもんね…。でも外に出れば、世界は広いし、親を傷つけることなくふたりで生きたって構わない。最後はそういう意味の「待ってる」だったんじゃないかなって思います。安直に「好きだよ」「俺も好き」なんて言葉を交わすより、ずっと相手のことを考えられた激情があって、最高でした。あかねソラ先生。一生推させてください…。
  • 腐揃いの教室

    高城リョウ

    解釈違いですwwwwww
    2022年1月26日
    フォローしてる方のレビューを見て、絵柄と試し読みの感じが私好みそうだったので購入しました。めっっっっっちゃ面白かったです。腐男子である青見先生が、日々生徒たちで腐の妄想をしているせいで優等生の秋也の本性、腹黒であるということを暴いてしまい…?みたいなお話です。私は腹黒攻めが三度の飯より好物なのですが、それを腐男子先生(受け)とカプにさせる斬新さがめっちゃ面白かったです。攻めが腐に理解あるのも最強過ぎたし、先生のセリフも逐一オタク過ぎてしんどいwwwwでも笑えるだけじゃなくて、ちゃんと胸キュンや切ないシーンも織り交ぜられていて萌えました。出てくる男の子たちもみんな美形でしたし、青見先生が妄想するカプが全部解釈一致な上に私の好きなカプだったので…。高城先生の好きなカップリングを少しだけ垣間見た気がします。

    今まで読んだことのない作者さんでしたが、一気に興味が湧いたので、他の作品も買ってみたいと思います!
  • ノーカラーベイビー

    奥田枠

    弟くん、もっと理由を教えて…!!
    ネタバレ
    2022年1月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 結構前に人に勧められて買った作品だったので、久々に読み返してみました。が、こんな作品だったっけ?腐女子になりたての十代の頃は結構刺さった気がするけど、今はもうこれじゃ萌えられない。攻めはめちゃくちゃ好きなタイプの男だったけど、弟が兄の好きな男を寝取るほど兄に執着しているのか謎のまま終わってる。高評価にしてる人たちは気にならないのかな?個人的には、なんか不完全燃焼って感じです。
  • 愛しのXLサイズ

    重い実

    私にはほっこりし過ぎだったかも…
    2022年1月26日
    試し読みが面白かったのと、レビュー件数が多かったので、ポイントSALEということもあり一気買い。最初の方は面白かったんですけど、途中からほっこりエロばっかりでちょっと飽きちゃった。受けが変にモテ過ぎだし、モテる理由もあんまり分からない。周りのモブがノンケだかホモだかは分からないけど、ノンケだとしたら男同士ってそんな簡単に惹かれるものだったっけ?って思うし、ホモセクシャルなんだとしたらホモが多すぎ。私自身がほんわか鈍感受けが好きじゃないのもあるとは思うんですけど、とにかく内容濃いのを求めてる人には向かなそう。逆にくすりと笑えるエロエロのほのぼのストーリーを求めてる人はめっちゃ刺さりそう。なので星ふたつ。
  • 甘噛みのエビデンス【単行本版】

    野白ぐり

    世界はBLを中心に回ってる
    2022年1月25日
    ここは割とBLに寛容な世界なのかな?というか、もうごく普通に二人がくっついて、周りがそれをすんなり受け入れてる感?というか担当と編集の距離感おかしくない?などなど。色々疑問に思うことはあれど、それを超える尊さがあったので個人的には、「もうこの世界はBL中心に回ってるんだ!」と謎の納得をしてしまいました。

    お話の内容はめっちゃ可愛いし、めっちゃエロい。馴れ初めがしっかりしてて欲しい人には向かない。けど、やっぱ野白ぐり先生は最高ですね。レビュー少ないの勿体ないくらいだと思います。ちょっと強気な色っぽい受けが好きな人は絶対読んで。
  • 午前2時まで君のもの

    奥田枠

    最初から分かってたことじゃん!
    ネタバレ
    2022年1月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 記憶障害のせいで一日の記憶がリセットされてしまう男の子の話なのですが、その主人公の男の子が結婚した意味が一番わからない。奥さんは記憶障害を抱えていることを承知の上で結婚したのに、愛を育むことの出来なさに何故苦しむ?一日で記憶がリセットされてしまうんだから、当たり前やろがい。最初から分かってたことやろがい。というのが正直な感想。そんでもって完結の仕方も、その奥さんのことを忘れておしまい。それでいいの?なんか、全部が腑に落ちない。

    でも背表紙で「俺の恋はあの童話よりは贅沢だ」という言葉は凄く綺麗だと思います。午前2時まで君といられる故に、あのかの12時がタイムリミットで有名なシンデレラよりは贅沢だ、と言っているその発想力に胸がときめく。節々の言葉選びが綺麗。そこだけはプラスなので星ふたつ。
  • 人魚の恋に触れたなら[1話売り]

    イズミハルカ

    コスパ良し
    2022年1月23日
    フォローしてる方のレビューを拝見して、1/31までSALEということで購入しました。なんといっても43Pの一話完結で55円!レビューを書いたら10Pと還元されるから、実質45円!やっす!表紙もタイトルも綺麗なので、それだけでもうその価値があるよ…。人魚が、人の肌に触れると温度差で火傷してしまう、という設定が曖昧だったり、人魚が陸に上がることができたり、という部分に少し首を傾げてしまいましたが、概ね面白かったと思います。私みたいに「人魚とは脚がなくてナンボ」とか「一本の尾びれが描かれたところを見たかった」とか「三百年くらいの寿命があってこそ人魚」などなど、意味のわからない固定概念を持ってなければ、これは絶対面白いと思う。私はいかんせん人魚マニアなのでぇ…。めちゃくちゃ人魚の設定にこだわりのある人間なので…。星四つ。
  • 蠍と乙女

    澄谷ゼニコ

    世の中の創作主たち全員読んでくれよ!
    2022年1月23日
    うわぁぁぁあぁあ!!めっちゃ良かった!!!本当の本当に色々考えさせられながら読みました!!うわぁぁあぁぁあ!いや、同じ作者様の「息できないのは君のせい」が凄く好きだったので買いましたが、全く別物の良さがありました。

    創作とは何か。恋愛とは何か。物事の本質をずっと模索しながら描かれてる。私ごとではありますが、私自身二次創作にハマっていた時期もあったので、主人公の作家:早乙女に共感する部分が多かったです。何かひとつの作品をつくる側にいる人たちなら、めちゃくちゃ考えさせられる作品なんじゃないかな。

    ただ、とにかく男の子たちの恋愛が描かれてるものが見たい!それこそがBLと思ってる方々は、読むのやめた方がいいかも。ふたりは一巻でず〜っと低温だし、二巻の最後の最後でやっと恋愛のスタート地点に立つ感じ。ジャンルもBLじゃなくて少女漫画だし、ヤってるシーンとかもない。でも創作について、すごく考えさせられる作品だから、世の中の創作主はみんな読んでくれよ…。恋愛が少ししかなくても満足度が高い話なんだよ…。最高なんだよ…と叫びたくなるお話でした。やはりゼニコ先生は天才ですね。これからも応援します。
  • 踊る阿呆と腐れ外道 【電子限定特典付き】

    あかねソラ

    ハピエン厨は読むべからず
    2022年1月22日
    はぁ〜〜〜っ!!いい空気吸った〜〜〜!!!と読み終わった後に、一旦深呼吸しながら天を仰ぎ見たくなるタイプの尊さを孕んだ作品でした。絵の綺麗さもさることながら、言葉選びが尋常じゃないくらい丁寧です。「よおく分かった」だとか、文字の使い方が色っぽい。ひとつの大正文学を読んでいるような気分にさせられる。この作者様、絶対明治、大正あたりの文豪好きだろ。特に太宰治が好きそう。そんでもって、そこらへんの文豪が好きな腐女子はこの作品もハマると思おう(独断と偏見でものを言っています)

    ただ基本的に胸が苦しくなる物語ですし、最後メリバに近いような描写もあります。ハピエンしか勝たん卍厨は読まない方がいい。物語中に二組のカップリングが登場しますが、1組が文句なしのハピエンの割に、もう一組がメリバに近い感じの表現です。私はそこにロマンとエモを感じますが、片方がハッピーなだけに、もう片方に残念さを感じてしまう人もいるかも。逆にメリバ厨は、絶対買って。

    追記...雑談ですが、三味線ブギウギという曲で「踊る阿呆に踊らぬ阿呆だよ、同じ阿呆なら踊らにゃ損だよ」という歌詞があります。とても古い曲なので知ってる人は少ないですが、もしそこからインスピレーションを受けて描いているのなら、この作者さんは時代背景を心の底から重んじて、大切にしているんじゃないかな。と思いました。もし興味がある方は検索してみてください。
  • エスケープジャーニー

    おげれつたなか

    攻めがちょっと苦手だけど好みの問題
    2022年1月21日
    私は復縁のお話が大好きなので、人に勧められて買ってみました。ストーリーとしては節々に切ないすれ違いや、胸キュンが織り交ぜられていてトキメキがありましたが、いかんせん攻めが苦手でした。顔がタイプでもなければ、セッ/クスのときに受けの身体を労ることもできずに自分の感情をぶつけてしまうタイプ。愛してるからって何でも許されると思うなよ!個人的には、受けの肩を持ってしまう描写が多かったです。スパダリ攻めが好きな私にとっては、うーん…。

    スパダリじゃないにしろ、読んでて「攻めの気持ちもわかるし、受けの気持ちもわかる。だからこそ辛いなぁ」って思える描写が好きなので…。片方だけに感情移入してしまうと、もう片方にイライラしてしまうんです。でも、物語としては最高でした。イライラしながらも読み進めることができたので、イライラ以上にきっと胸キュンが多かった!はず!(じゃなきな私は読み進めることができない)

    スパダリ攻めが好きな人には向きませんが、そうじゃない人にはめっちゃヒットすると思います。
  • MODS

    ナツメカズキ

    高評価の理由は分かるけどハマらなかった
    2022年1月21日
    絵柄と設定が好きで、ナツメカズキ先生を推してる人も周りに多かったので買ってみましたが、個人的にはあんまり刺さりませんでした。

    理由としては、受けの行動がウジウジしてるくせに尖り過ぎ。攻めを誘惑したり突き放したりと矛盾が多すぎ。こんな捻くれた受けにノンケの攻めが惹かれる理由もよく分からない。お人好しが過ぎる。私はお人好し過ぎるキャラクターが出てくると、綺麗事過ぎて無理だなぁと思いながら読んでしまうタイプの捻くれた腐女子なので、完結の仕方までも安直に見えてしまいました。

    でも別に、真っ直ぐなお人好しキャラさえ嫌いじゃなければ、めちゃくちゃ物語に入り込める描写になってるとは思う。レビューが高い理由が、全く判らない作品ではなかった。私みたいに捻くれた腐女子、お人好しキャラが苦手な人には向きません。素直に感情移入できる人に向いてます。
  • ごちそうΩはチュウと鳴く【コミックス版】

    はなさわ浪雄

    私は胡散臭い攻めが大好物なんじゃ!
    2022年1月21日
    そう!そう!こういうキツネ顔した胡散臭い攻めが、受けに押せ押せガンガンでアタックするにも関わらず、普段の胡散臭さのせいで一向に信じて貰えないこの感じ!大好物でございます!いや、これはもうほんっと好みの問題なんですけど、胡散臭い攻め→→→→受けの構図が好きな人は、絶対これも好きだと思う。というか、その構図のお手本みたいな攻めでした。嫉妬してる顔とか、切羽詰まった顔とか、傷ついた顔とかもちゃんと描写されてて、性癖グサグサ抉られましたね。物語だけじゃなくて、エロもしっかりあるので、さすがオメガバといった感じです。

    唯一懸念する要素があるとすれば、オメガバ+獣人という設定がもぎゅもぎゅ詰まってので、ちょっと頭がこんがらがるかも。オメガバや腐の初心者には絶対向かないですね。あとは物語がページの都合だとは思いますが、割と急ピッチで進んでいくので、胡散臭い攻め→→→受けというこの構図が好きじゃなかったらハズレたと思っちゃいそう。
  • デリバリーハグセラピー

    宮田トヲル

    皆んな良いキャラしてる
    2022年1月21日
    攻めも受けも、そしてモブまでもいい味出してんな、って感じです。萌え要素がちらほらと散りばめられています。受けは過去に、少しだけトラウマを抱えてますが、それについて受けは女々しくなり過ぎてないし、攻めの宥め方も不器用なりに可愛くて愛おしい。

    以下、少しネタバレ。受けのトラウマに絡んでくるモブが後半で登場します。が、受けのそのモブへの態度がすごく好感持てます。今はもう綺麗さっぱり、過去なんて乗り越えたよ風。モブが振られた感じになって、ざまぁみろ、とスカッとできます。いや、本当にモブは、攻めと受けがうまくいくためのスパイスみたいな感じですね。いい味出てると思います。黄昏の腐女子の私にとっては大ヒットって訳じゃないですけど、普通にヒットしました。むしろ黄昏の腐女子の私にすらヒットしているのですから、光の腐女子には大ヒットだと思います。光属性の腐の方々は絶対読むべし。
  • えっちは週7希望ですっ! 【電子限定特典付き】

    ぺそ太郎

    タイトル通り9割エロ
    2022年1月21日
    とにかくエロ、エロ、エロ、そしてまたエロ。という感じです。残りのちょこっと出てくるストーリー性は、コメディ要素が強いです。ほんの少しのすれ違いと、エモ要素も描かれてるんだとは思いますが、コメディとエロが多すぎて、エモ要素に感情移入できない。とにかくエロが読みたいんだ!と思う人向けです。
  • 三上と里はまだやましくない

    鶴亀まよ

    スパダリ攻めが好きな人には向かない
    2022年1月21日
    「あかりと彼はなやましい」を先に読んでしまって、ふたりの物語が気になったので買ってみました。等身大の高校生ふたりが描かれて、微笑ましい限りでした。

    ただ私の嗜好的には、攻めがスパダリではないにしろ、ある程度決めるところは決めて欲しいし、顔がイケメンじゃなくても行動でイケメンな部分があって欲しいタイプなので、星四つ。でもこれは本当に趣味と嗜好の問題です。等身大の高校生恋愛が大好きなんだ!って人にはハマると思います。
  • パーフェクトプロポーズ

    鶴亀まよ

    大当たりでもなく、ハズレでもない
    2022年1月21日
    作者買いです。同じ作者さんの「あかりと彼はなやましい」が凄くヒットしたので読んでみました。感想としては、これはこれでアリかなって感じです。大きく当たりもしませんでしたが、ハズレた感もなく。

    あらすじとしては、子供の頃に結婚の約束をした男の子が目の名前に現れて、社畜で荒んでいた生活と心を包み込んでもらいながら、最終的には題名の「パーフェクトプロポーズ」に繋がります。まぁ、出だしとタイトルである程度の話の流れは読めると思いますが、分かってるからこそ安心して読めるという説もあるので…。ただ萌えの要素が少ないのと、社畜の描写が多過ぎたかな。こういう社畜描写は、実際にあるある過ぎて、読んでて辛くなるひとはいると思う。社畜のトラウマがある人には、オススメしません。

    読むものがなくて困っていたり、余程の作者さんファンなら手を出してみるのもアリです。1/28まで値下げ+ポイント還元だそうなので。正規の値段なら、私は買いません。
  • あかりと彼はなやましい

    鶴亀まよ

    一巻から二巻でのふたりの成長が微笑ましい
    2022年1月21日
    ふぅ〜〜〜〜!!文句なしでトキメキの多いお話でした〜〜〜!!!社会人×学生という年齢差の魅力を最大限に感じれる!!!「三上と里はまだやましくない」のスピンオフだそうですが、それを読まずとも十分楽しむことができました。(読んでた方が更に楽しめる内容ではありますが)

    攻めは、最初の方だと何考えてるのか、受けをどう思ってるかよく分からないのですが、話が進むにつれて割と大胆な行動に出たり、しっかり受けを好きになっているのがよく伝わる描写になってます。受けも受けで、最初の方は斜に構えた考え方で世の中を眺めてはいるけど、受けなりの過去と考えがあるので納得がいくし、それを乗り越えていく受けの成長も見れて本当に微笑ましいです。

    二巻だと、その受けの成長を寂しく感じてしまう攻めの葛藤が見ることができます。どちらにも焦点があたっているし、どちらにも好感が持てるお話。めっちゃオススメです。
  • さよなら共犯者【単行本版】

    あがた愛

    BLはファンタジーと割り切れる人向け
    ネタバレ
    2022年1月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵が綺麗だし、下巻ではちゃんと攻めの過去というか、なぜ逃亡しているのかも明かされるので、ストーリーとしては上手く構成されてます。が、個人的には大人×学生(しかも金持ち)の逃避行がこんなに安直に完結するのかなって違和感がありました。逃避行を一緒に続ける大人(攻め)もかなり無責任じゃないかな。どんなに受けが、「僕も一緒に逃避行したい」と強く主張したところで、大の大人がそれを受け入れる要因にはなり得ない。一回受けを家に帰そうとする描写があるけど、なんか弱く感じる。第一に、恋愛感情や「受けがそばにいることによって救われた」なんて自分本位な考えで連れ回してる攻めを好きになれない。本当に愛してるなら、自分の問題は自分で片付けて、全て終わってから受けを迎えに行くべきでしょ。最後には、ちゃんとお父さんに挨拶に行ってますが、その挨拶を簡単に受け入れるお父さんにも違和感。息子のこと、本当に心配してた…んだよね?えっ?あとはエロシーンで、攻めが隣で寝てる間に抜こうとする受けにも違和感。いやいや、流石に我慢するやろ、と。節々で違和感を感じてしまうんですよね。

    私はBLでも、ちゃんと現実みのある心理描写や葛藤があって欲しいタイプで、すんなり上手くいってしまうのが好きじゃないので、あまり上手く入り込めませんでした。とにかく現実的な問題については目を瞑って、最後は上手くいって欲しい!だってBLはファンタジーだもん!とちゃんと割り切れる人やこんな風に小難しいことを考えない人には、めっちゃヒットしそう。なので、星3つ。
  • Fuck Buddy-ファックバディ-

    ひなこ

    地雷持ちは注意
    2022年1月21日
    も〜〜ーっ!!こういう作品が大好きです!!!攻めが受けを好き過ぎるがあまり遠回りしてしまったり、余計に拗れてしまったり…。しかもちゃんと攻めの過去の描写も描かれているし、攻めの嫉妬の表情や言動の描き方も逐一萌えが詰まっていて、個人的には最高でした。受けも受けで、ナヨナヨし過ぎてないけど悩んでないわけでもなくて、いい塩梅で選択肢を誤るから、攻めと受けのすれ違いに胸が苦しくなります。いやはや萌の塊でした。

    ただ私は、モブ×受けの描写がある話が大好きだからこういう評価になっただけで、そういうのが苦手な人は地雷を踏み抜く作品だろうなぁ。試し読みの受け×女のみならず、モブ×受けの描写があるので、お気をつけて。
  • マスク男子は恋したくないのに

    参号ミツル

    レビュー数が多いからって名作とは限らない
    2022年1月21日
    最近よく思うのが、レビューは「いいねの多い順」に並べて見た方がいいんだなってこと。この作品とか正に典型的なそれで、いいねの多い順に並べてみると割と低評価のものが共感を産んでる形になっている。

    他の方々も言ってるけど、絵は綺麗だし、書き出しも個性的でワクワクさせられる。試し読みだと、これはクソでか感情抱える攻め×強気受けだなって期待してしまいがち。だけど、蓋を開けてみれば攻めは笑ってるときに、なんで目が笑ってないのか描写されず終いだし、受けが攻めを好きになる展開も急ピッチ。感情の変動についていけない。お互いがお互いじゃなきゃいけない理由が見つからない。BL特有の男が好きだなんて気持ち悪いかな?とかいう葛藤もなく「俺は攻めが好きなんだ…」とすんなり自分の感情を受け入れてる受け。何もかもに違和感を感じながら終わってしまいました。
  • セラピーゲーム

    日ノ原巡

    執着攻め×強気受け=最高すぎた!
    2022年1月16日
    絵が綺麗なことと、夜明けの腐女子の友達に勧められたこともあって、あらすじも何も読まずに購入に至りました。が、シークレットxxxのスピンオフだったんですね。まぁ、シークレットの方を読んでなくても全く問題なく読むことができました。

    受けが重い過去を持ちながらも、うじうじし過ぎることなく、攻めに頼りすぎることもなく、本当に好感の持てるキャラ。元祖強気受けだけど、ちゃんと攻めに惚れてる。一概にツンデレという言葉では収まりません。攻めも攻めで、受けに振り回され過ぎないというか。しっかり決めるところは決める。どちらが一方的に主導権を握ってるとは言い難い、ちゃんと力関係の釣り合いが取れてて本当に素敵なカップリングを見させてもらいました。これぞ私の求めてた理想のカプのあり方という感じですね。物語としても、ちゃんとドキドキきゅんきゅんさせてくれるし、定期的に読み返したいと思います。
  • セックスドロップ【特典ペーパー/電子書籍限定ペーパー】

    しっけ

    攻めが優勝!これぞ元祖分からセッ!
    2022年1月14日
    ぶっちゃけあんまり期待してませんでした。「ヤ○チン、元タチ、オープンゲイなアイツは俺の専用ネコ」なんて如何にもアホエロ臭漂うキャッチコピー。まあ、レビュー多いし読んでみよっかな、くらいの軽い気持ちでしかありませんでした。が、それを上回って大優勝の大勝利。攻め様が格好良すぎました。まず顔面がタイプだし、塩対応のドエスな癖して、内心嫉妬してたり、焦ってたり、甘いことしたり、とギャップの連続。変に格好つけてるわけじゃないのが、俄然タイプです。

    元タチの受けちゃんが、ネコになる描写なんかは、これぞ元祖分からセッ久って感じですね。素晴らしい過ぎました。そのあとの受けちゃんが攻めに一途になっちゃって、どうにか重たくならないようにセフ/レを提案するのも、健気で可愛い。こんなにもエモが凝縮されてるのに、ドドドドドエロも満載です。ここまでエロとエモを共存させているお話は、なかなかないのではないでしょうか。ここ最近で一番萌えました。胸キュン&萌え&エロのお話です。超オススメです。
  • 消えた初恋

    アルコ/ひねくれ渡

    マーガレットとは思えないクオリティの高いBL
    2022年1月13日
    私は元々少女漫画厨から、腐女子に転じていき商業BLを読むようになった女なのですが…。まさかマーガレットでBLが掲載される日が来ようとは!しかしマーガレットだからと言って侮るべからず。私もこの作品を最初に人から聞いたときは、「いやいやいや、モブが軽めのBLやってるだけでしょ」くらいに軽視してました。でもちゃんと読んでみるとガッツリBLです。

    エロシーンは全然ありませんが、俺物語!の作者様方というのもあってか、本当に良いテンポと笑いのツボが織り交ぜられており、高校生らしい甘酸っぱい感じ。

    私自身、闇を抱えてたり、少し拗らせたクソでか感情が大好きで、どハマりするのもそっち系が多い自覚はありますが、これはその要素がなくてもハマりました。根っからの商業BL好き腐女子の方もハマれる気がする。けど、エロがないと萌えませんというひとには微妙かも。とにかくめっちゃ面白い。興味があれば、1/23まで一巻無料キャンペーンらしいのでお試しあれ。
  • この手を離さないで

    咲本﨑

    スパダリ攻とオメガバが好きな人は買うべき
    2022年1月13日
    一月のオススメ作品ということで、クーポンが使える上に絵柄が好みだったので購入しました。まだ完結してないので何とも言い難いですが、とにかく絵が綺麗!

    私は馬鹿とチョロすぎるキャラが苦手なのですが、攻めも受けもそんなことはなく…。攻めは純粋真っ直ぐな性格ですけど、お馬鹿すぎないギリギリのラインをしっかり保ちつつイケメンなスパダリを発揮してくるし、受けは受けで闇を抱えてるけど攻めに頼りすぎないように頑張ってる。剣呑ではあるものの、一本の糸の上でなんとか均衡がとれてる感じ。評価は完結するまでわからないですが、今のところ面白いので星5つ。でも個人的には完結を待って他の方のレビュー見てから買った方が利口かも、とは思いました。

    スパダリ攻めとオメガバが好きで、この絵柄が好みなら買って損は無いと思います。
  • 黒執事

    枢やな

    伏線が素晴らしい!
    2022年1月12日
    絵柄の綺麗さやセバスチャンの格好良さは他のレビューでも記述されてる通りなので、私が言うまでもないと思います。が、黒執事の素晴らしさはそこだけじゃありません!伏線がすごい!!巻数が進むにつれて、最初からそのつもりで描いてたの!?と思わされる展開になっていきますし、読み返してみても「たしかに!」と納得させられるほどに、伏線がすごい。すっかり枢やな先生の大ファンになってしまいました。

    それから凄く個人的な話ですが、私が腐女子ということもあって、耽美で見目麗しい男性がたくさん出てくる点でも凄く萌えます。勿論BLものではありませんし、カップリングが確立してるわけじゃないので、あくまでも私の妄想の範囲です。そういうのが好きじゃない方たちも、好きな方も、双方楽しめると思います。
  • 手を伸ばしたら、つばさ

    山田ノノノ

    ちょっと薄っぺらく感じてしまった
    ネタバレ
    2022年1月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者買いです。山田ノノノ先生の『跪いて愛を問う』が好きだったのと、試し読みの感じで攻めが割と腹黒そうだと思ったので購入してみました。が、腹黒というか、闇が深い感じ?なだけで、受けのことを好きな理由が最後までよく分からなかったですし、受けがかなりチョロく見えてしまいました。

    以下、盛大なネタバレ↓
    攻めは受けに好かれる為にモブを使って色々仕向けたり、受けの研究を手伝ったりもします。全ては攻めくんの計算です。受けくんは、その計算しつくされた行動に流されたり、喜んだりしてます。それって本当に攻めの人間性を好きになったと言えるのかな。もし自分の研究を手伝ってくれて、自分ことを好きだと言ってくれる人間がいたら、受けは誰でも好きになったんじゃないか、という考えがどうしても抜けきりません。攻めが、受けのことを最初に好きになった理由もあやふやだし、最後まで、お互いがお互いじゃなきゃいけない理由が見つからない。二次創作とか、元のキャラとカプが確立してれば話は別なんですけどね。

    モブ教授の言動含めて、全部が薄っぺらく感じてしまいました。個人的には同じ作者さんの『跪いて愛を問う』の方がオススメです。
  • スノーホワイトの毒に染む【電子限定漫画付き】

    緋汰しっぷ

    期待してた三角関係ではないけど美味♡
    ネタバレ
    2022年1月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルと絵柄に惹かれ、一話が無料公開だったので読んでみてから「これはもだもだ三角関係のあとに、最終的には受けくんを弄んだ男が一番後悔する、めちゃくちゃ私の好きなシチュだ!」と謎の確信をした上で購入しました。

    が、個人的には予想が少しだけ外れた。序盤の方で攻めくんに受けくんが好きな男の人の話をするんですけど、その男の人は受けくんのことを最後まで愛してません。利用してただけっぽい描写だけ残されて、利用してたことに対しての後悔もしてない。私はその男の人に愛情があったにしろ、なかったにしろ、執着や激情、そして固執みたいなものは持ってて欲しかった。めさめさに後悔をして欲しかった。攻めくんに負けたような悔しさをもっと全面的に描いて欲しかった。モブの見せ所ってそこじゃん!!!(あくまでも独断と偏見で物事を語ってます)男の人にとって受けくんは一体なんだったんだろう?その疑念が最後まで晴れなかったのが残念。

    でも受けと攻めの関係性ややり取りだけを切り抜けば、本当に美味です!!絵柄も綺麗で、ちゃんとお互いに矢印が向いていく様も、葛藤も、全部が萌きゅん。私は、モブがでしゃばる場合、ちゃんとモブが良いキャラとして終わるか、悪いキャラならちゃんと後悔しているか、がかなり重要なので星四つですが、純粋に受けと攻めのやり取りだけ見られればええねん。しゃしゃるモブの感情はそんなに気にせん。って人には、超超オススメです。少なくとも、このタイトルに惹かれれような人の性癖にはぶっ刺さるはず。
  • 先生はおっぱい星人【コミックス版】

    鰐淵

    ギャグだけじゃなくて胸キュン満載
    2022年1月11日
    日給10万円で貴方のおっ○い貸してくれませんか?といえキャッチーなフレーズと、試し読みのコミカルさ、ガチムチっぽいのにゴツすぎない身体の描き方と絵柄。全てが好みにクリーンヒットしたので買いました。結果:最高すぎました。

    買った時には「これは絶対面白いし、このままギャグ路線で突っ走っただけの漫画だったとしても後悔はないぞ」の意気込みだったんですけど、最後まで読んでみるとギャグ100%だけの作品ではなかったです。かと言って、ギャグっぽい要素が後半にかけて萎むわけではありません。ギャグの要素がそのまま100%全速力で突っ走りながらも、胸キュン要素がさらに20%もぎゅもぎゅと足されていく感じです。攻めがおっ○いに固執してるからこそ、じゃあ俺のおっ○いが好きなだけなんじゃ?俺自身を好きってわけじゃないんじゃ?という受けの葛藤なども出てきて、苦しくて甘くて切ない。でもそれをちゃんと超えてくる攻め。控えめにいって最高すぎました。

    私自身、こういったクスリと笑える感じのものに弱い自覚はあるのですが、それにしたって大満足。初コミックスとのことで、これから応援したくなりますね。何かぶっ飛んだカラーがひとつ欲しいひとは是非読んでみてください。
  • 最終電車

    式夏緒

    私の性癖さえ歪んでなければ星5つ
    2022年1月11日
    くっ、くぅ〜〜〜っ!!!なんだ!?このピュアピュアな感じ!!!拗らせた恋や歪んだ愛が好きな私の心が浄化されてしまう!!!!!(歪んだ愛や闇に滾りを覚える黄昏の腐女子としては、焦りを感じるくらいピュアでした)

    眩しいなぁ。眩しすぎるぜ。ちゃんとお互い社会人で大人なのにピュアって無敵ですね。当て馬役みたいなのもいないし…。若干女が出てきますけど、ふたりがスムーズにいくためのパセリみたいな感じです。

    ただ、もう少しお互いへの執着とかすれ違う様が見たかったな。でもこれは私が性癖を拗らせてるせいなので、純粋に幸せでピュアなお話を読みたい光の腐女子には打って付けかと思います。逆を言えば、クソでか感情や固執、執着、歪んだ愛情やすれ違いが好きな人にとっては物足りなさを感じるかも。なので星四つ。私が光の腐女子でさえあれば、星五つだったんだろうなって思います。
  • それは春の終わりに

    野白ぐり

    しっかり恋の駆け引きでドギマギする
    2021年12月29日
    さらりとしたタッチなのに色気のある作画に惹かれて購入しましたが、想像以上に恋の駆け引き、シーソーゲームって感じです。お互い何も考えずに恋愛してるわけじゃなくて、一方はどうにかこの恋に嵌まらないように、もう一方はどうにか自分に振り向いてもらおうと、お互いの必死さが伺えて凄く好きでした。エッチなシーンも、元来の色気があるタッチから更に踏み込んで、大人のそそる感じが出ていました。

    強いて言うなら、登場人物の過去とか、今いる友人とはどういう距離感なのか、あとは時間帯の描写をしっかりした方がさらに良い漫画になる気もしますけど、今後が楽しみな作家さんですね。応援したいと思うほどに、楽しませていただきました。オススメです。
  • 伯爵と妖精

    谷瑞恵/高星麻子

    漫画から、いつの間にやら大ファンに
    2021年12月29日
    漫画が4巻で終わっているので、どうしてもその続きの二人が気になってしまい、ライトノベルの方を確認すると「え!?!こんなに長いの!?全部は読めないし、絶対途中で飽きるか、中弛みするだろうなぁ〜。一巻ずつ買って、飽きたら購入するのやめよ!」くらいのノリになりました。が、しかし。ページを捲る手が止まらない止まらない。気がついたら、全巻読み終わってました。あれ?絶対読まないと思ってたのになぁ???

    あとは、やはり最初の頃のエドガーは割とクズというか、最低な男なんですけど…。その根底にあるのが、単に他人を軽視しているわけじゃなくて、自分が大切にする優先順位を見誤らないようにしているだけ、というのがすごく好きです。ひどい男でも嫌いになりきれない。

    純粋でまっすぐなリディアも、基本そういうキャラは守られるだけのポジションに落ち着くことが常な気がしますが、そんなことはなく…。彼女も彼女なりに戦おうとしているのが好感度高いです。

    そしてエドガー→→→→→→リディアかと思いきや、たま〜にエドガー(←←)リディアになって、その後さらにエドガー→→→→→→→→→→→→→→リディアになっていく感じ。矢印の動き方に胸がきゅんきゅんさせられる。見てて飽きません。そんじょそこらの少女漫画よりよほど世界観が作り込まれてる上に、トキメキもあり、波瀾万丈もあるので、活字に嫌悪せず、ぜひ色んな人に読んでほしいです。
  • 伯爵と妖精

    香魚子/谷瑞恵

    レビュー件数少ないの勿体ない!
    2021年12月29日
    いや、時代のせいというか、絵が少しだけ古い上に、最近の漫画ではないのでレビュー件数が少ないのは仕方ないことだと分かっていますが…。本当に綺麗な絵だと思います。その時々で流行が変わっても、絵が綺麗だなって思わされるのは本当に上手な証だと思ってます。

    あとは、タイトルが「伯爵と妖精」なんていかにもファンシーびゅあぴゅあって感じですけど、この男主人公のエドガーという男。そんじょそこらにいる少女漫画イケメンキャラとは訳が違います。狡猾で、人を見捨てる判断も、誑かすも、一瞬で出来てしまう男。ただ情に薄いわけではなく、何を守るか優先順位がはっきりしているだけ。

    最初は主人公の女の子、リディアのことも利用しようとします。そんな男がリディアの優しさに触れて、少しずつ惹かれていく様が描かれています。でも他の少女漫画によくある「そんな重たい過去抱えてるくせに、なんでそんな簡単に人のこと好きになるの?」という違和感もありません。本当に少しずつ、少しずつ惹かれていくし、でも簡単に恋に落ちるわけじゃないから利用する部分が抜けきらない。なのに、リディアに疑われたり信じてもらえないのは苦しい。自分を好きになってもらいたい。リディアを利用しようという思考とは別のところで、心がそうやって思ってる。そんなエドガーの葛藤もたまらない。

    いろんな少女漫画を読んできましたが、このお話は世界観が18〜19世紀の英国と作り込まれていて、本当に大好きです。没頭しやすい作品。この4冊でハマったら、ぜひ原作のライトノベルもおすすめです。
  • カラオケ行こ!

    和山やま

    何度読んでも好きが募る
    2021年12月29日
    一巻完結で、ここまで色々萌えさせてくれるBLはなかなかないんじゃないでしょうか。ヤクザ×高校生というだけで、私は性癖をかなり抉られるんですけど…。私は高校生という年齢のことを、大人でも子どもでもなくて、人生の中で一番青い春を過ごす、特別に多感な眩しい年齢だと思っています。

    そんな時期に聡美が成田狂也というヤクザに出会って、ただカラオケに一緒に行く様は本当にシュール。読み返しても笑えるし、テンポ良くて、なのにトキメキがある。高校生なりにヤクザの狂也のこと大切に思ってるだ、というのが最大限に描かれていると思います。何度も読み返して、このふたりの未来ifの妄想に浸れます。

    恋愛に発展しているような、していないような、好きに解釈できます。ただ私は、この漫画のジャンルがBLであることに「ありがとう、世界」と言わざるを得ない。本当に素晴らしい作品です。
  • 歌舞伎町バッドトリップ

    汀えいじ

    支配と服従のエロス、ここに極まれり
    2021年12月29日
    ただのエロと思ったら大間違いです。支配欲や加虐欲を隠して生きるモデルと心の読めてしまうホストの恋なんですけど、私はSMに関しては「相手が嫌がっていたら、それはただのプレイ。相手がよがって気持ちよくなっていたら、それは愛情」だと思っています。これは間違いなく愛情です。dom subではないんですけど、少しdom subチックなもよを感じますね。あとはエロだけじゃなくて、ちゃんとトキメキが沢山散りばめられているのも高ポイント。

    あとは純粋に絵が綺麗なのと、筋肉の盛り上がり方がえっちなので、筋肉フェチには堪らない逸品。結構前に購入しましたが、たまに読み返したくなるので良いお買い物をした気分です。

    ただ、エロじゃなくて純粋にピュアピュアな恋をするBLが読みたい人は、おすすめできない訳じゃないけど、もっと学生アオハルっぽいものを探した方がいいかも。
  • 番手当って出ますか?

    藤峰式

    うーん、二番煎じっぽい…
    ネタバレ
    2021年12月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こういうところで固有名詞を出して良いのか分からないんですけど、「抱かれたい男一位に脅されています」に近しいものを感じた。あとは攻めがわがまま過ぎて、こんな男芸能界にいたら秒で干されるだろうな、という現実を考えて萎えてしまった。

    攻めを守るために、受けが攻めを突き放す、というのもありがち展開かな。てか、芸能関係の漫画に関しては、君らもっとスキャンダルに気を使いなさいよ…という冷めた目で見てしまう。

    私は身体を売って生きる受けが三度の飯より好きなので購入に至りましたが、読み返したくはならないなぁ。気になるなら、漫画喫茶とかでのパラパラ読みで事足りると思う。
  • ディレッタント

    カシオ

    好きだけどオススメはしない
    2021年12月29日
    作者買いです。「心を殺す方法」という作品があまりにも性癖に刺さったので買いました。ですが、主人公の男の人の過去描写が足りない感じです。もっと序盤に深掘りされてる部分があったら、共感や世界観への引き込まれる感じが生まれたんだと思います。この2冊では少し、それぞれの心理描写が物足りない感じですね。

    かと言ってドキドキハラハラしない訳じゃないですし、最後までそのシリアスさを残して安直に終わらないところが私はすごく好きです。なので、星5つ。でもみんな読んで!とは思わない。サスペンス拗らせBLが好きな人は、冒険として買ってみるのもあり。でも、そういう人には「心を殺す方法」の方がオススメ。
  • 【衝撃】推しの美容系配信者が客として来た結果、、、【電子版限定特典付き】

    うり

    個性豊かなキャラとテンポの良さが魅力
    2021年12月29日
    様子のおかしいヲタク(攻め)× メイク動画の配信をしてる美人でおおらかで色っぽい年上(受け)という新ジャンル。言葉だけで説明すると、このふたりが交わること絵面が思い浮かばないんだが?と思われかねないようなふたりなのですが、なんと息ぴったり。というか、熟練夫婦のようなしっくり加減を醸し出します。やはりうり先生は物語のテンポが最高です。

    こういうヲタクキャラは気持ち悪くなりがちというか、女々しくなりがちですが、しっかり男らしさというか、さらっとイケメンな部分が散りばめられていて、好感が持てます。受けへの溺愛っぷりが、面白くて愛おしい。

    受けも受けで、着物+メイク+動画配信+年上+敬語+可愛い、とテンプレではあり得ないような魅力が盛りだくさんです。年下の攻めにすら敬語をつかっている部分でおおらかさや気品を感じる上に、様子のおかしいヲタクである攻めをニッコリ笑って流せる大雑把さもしっかり持ち合わせているので、さらに魅力的ですね。

    テンプレBLに飽き飽きしてる方は、新規開拓に一旦騙されたと思って是非買ってみてください。めちゃくちゃオススメです。
  • 高良くんと天城くん

    はなげのまい

    ガチファンのみが買うべき
    2021年12月29日
    先に述べると私ははなげのまいさんの書く作品が大好きです。Twitterも通知つけてますし、ありとあらゆるサイトの更新もすごく楽しみにしています。買ったことに後悔はしていません。

    で、す、が。この値段は…。私ははなげのまい先生のガチファンだから全然許容範囲ですけど、普通にただBL男子高校生が読みたい人が買ったら120%満足できません。変に期待を持たせたくもありませんし、はなげのまい先生にがっかりされるのも嫌なので、あえて低いレビュー点数を付けさせていただきました。

    新規BLを開拓されたい方は、ここでわざわざお金を出さずとも、はなげのまい先生のpixivアカウントだけでかなり楽しめるかと。なんなら、pixivアカウントを覗けば「えっ?これ全部無料で見れるの?」と満足度が高くなると思います。内容は絶対的にいいから、pixivだけはマジで全腐女子に見てほしいなぁ。

    とにかくこの本は、まなげのまい先生ガチヲタクだけが購入して、本が高いのは、はなげのまい先生への応援資金と考えた方がいいですね。
  • 冬知らずの恋

    夏野寛子

    まず『25時、赤坂で』を読んでから
    2021年12月29日
    作者買いです。「25時、赤坂で」という作品が大変性癖に刺さった上に、絵柄も大好きなので購入しました。が、安定と信頼の夏野先生でした。いい意味で綺麗過ぎない等身大の男の子たちが、大好物なので。

    ただ夏野先生の描き方には、夏野先生特有の澄んだ世界観みたいなものがあるから、「25時、赤坂で」にハマれない人にこれは絶対ヒットしないし、これにハマれなくても「25時、赤坂で」はハマれる可能性が高い。こっちを買う前に、先にそっちを買ってみてから購入は決めた方がいいと思います。この作品は、夏野先生の世界観や麗しい絵をもっと見ていたい人にオススメ。
  • 25時、赤坂で

    夏野寛子

    絶対ハズレではないが期待し過ぎは良くない
    2021年12月29日
    私はこの作品が大好きなんですけど、この作品の評価の低い方のレビューを見てみると、「面白かったけど、こんなに人気が出るほどなのかな?」という意見が多いように思えました。絶対ハズレではないですが、期待のし過ぎは良くないかもしれません。

    オススメしたいポイントとしては、とにかく絵。絵が恍惚するほどに美しい。それと言葉では言い表せないような、キャラクターたちの切ない表情がすごく好きです。読者に想像の余白を残してくださってる感じが、私は胸を締め付けられたり、いろんな気持ちを掻き立てられて大好きです。

    ただ何度も言うように、期待値が高すぎると超えるのが難しくなってしまいます。人気作品は、いろんな層にとっても、なりに押せるポイントがあるから人気になるのであって、狭く深く性癖を抉ってくるわけではありません。買ってみて絶対損ではないはずなので、期待し過ぎずに、やっぱ王道BLってこうだよね、むふふ、くらいの気持ちで読むのが一番この作品を楽しむコツだと思います。

    あと2巻以降は、私は絵を見るのが楽しかったし、なにしろキャラクターたちが大好きだったので買いましたが、一巻で猛烈なキャラクターへの愛を育まなかった人は一巻でやめといた方が満足度高いまま終われるかと。
  • 君はアルファ

    アサナエアラタ

    レビューほど先の展開が読めない訳じゃない
    ネタバレ
    2021年12月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オメガバは元から好きだったこと。他のレビューで先の展開が読めなくてハラハラして良かったと書いてあったこと。試し読みの出だしからαの進学校設定が見受けられたので、これはαの中にΩが混ざって生活してるやつだな?めたんこに好きな設定やん、と思い即購入を決めました。

    が、予想は外れました。Ωであることを隠しながら生きる受けというよりは、ある日突然Ωになってしまい、それを隠しながら生活していく物語でした。妬み、嫉み、鬱憤、オメガバ社会の闇。全部よくある設定だったので、先の展開はかなり読めてしまいましたね。あとは個人的には、起承転結の転から結が早すぎて、安直と思わざるを得なかったかな。私が先の展開が読めすぎてしまったことでサラサラと読み流してしまっただけかもしれませんが…。

    ですが王道は何度擦っても美味しいから王道。とにかくオメガバの設定が大好きやねん!って人は購入してみてもいいかも。先の展開が読めてしまった瞬間から萎えてしまうような人間には、オススメしません。先の展開が読めても、すれ違い男子高校生(ハピエン)美味しいモグモグってタイプの方にオススメ。
  • 男子寮の薔薇は乳首の夢を見るか?

    愛染マナ

    清々しい誘い受け(?)
    2021年12月28日
    試し読みで転入生の男の子が「ジ慰はどこですれば?」とルームメイトに聞いた瞬間、この子のキャラがぶっ飛び過ぎてて大好きだと確信して、購入に至りました。が、大正解でした。

    こんなに耽美な絵なのに、ギャグが織り交ぜられているなんて、魅惑の世界すぎてきっと愛染マナ先生にしか描けない世界観だと思います。男子高校生ならではのノリも、転入生に翻弄される受けも、最高に良かったです。途中ウザいモブ教師が出てきましたが、すごいしゃしゃってくるというよりは、二人の関係の良いスパイスくらいに思えました。

    レビュー件数少ないのもったいないですね。本当にもっと伸びてほしい作品です。あと転入生のエロへの探求心がすごいので、随所のエロやち○こへの感想を言語化しているのが、更に変態で面白くて、エロいなって思いました。

    王道BLは好きだけど、なにかひとつぶっ飛んだ変化球や味変がほしい腐女子にはたまらない作品。オススメです。
  • 窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション

    水城せとな

    私が一番好きなBL作品😍
    2021年12月28日
    今まで沢山の同性愛やBL本を読んできましたが、本当にこれを超える作品とは未だ巡り会えておりません。何度読んでも、エモいし、胸が締め付けられるし、考えさせられる。絵柄も最近のBLに慣れてしまっていると、最初はとっつきにくさを感じるかもしれませんが、読んでるうちに内容が良過ぎて絵柄にすら没頭できます。ふたりともイケメンです。

    あらすじは、学生時代からずっと先輩(ノンケ)のことを好きだった後輩(同性愛者)が、久々に再会して、また好きになってしまうところから始まるんですけど。その会っていなかった期間、誰とも身体の関係を持っていなかったとか、そんなファンタジー一途みたいなことはなく…。人間関係に対して生々しさ、それでも先輩を忘れることができなかったクソでか感情の描かれ方が私は大好きでした。

    あとはお互いへの矢印が、しっかりお互いに向いているにも関わらず、同性愛だからこそすれ違ってしまう時間すら、切なくて苦しくて…。ノンケの先輩も、先輩なりに後輩に向き合っているのに、交わらないやらせない気持ち。この作者が同性愛者でないのであれば、本当に天才なんだな、と思わざるを得ない作品です。

    途中リバや攻めフェがあるので、地雷の方は注意。
  • ビッチと番犬【電子限定おまけ付き】

    ヤマヲミ

    純粋な押せ押せ攻めが好きな人にオススメ
    2021年12月28日
    一途の番犬攻めくん×クソビ○チって、若干の王道のような定番感が抜けないですけど、やはり王道には王道たる所以があるので何度擦っても美味しい。試し読みで、受けのキャラ立ちがすごい面白そうだなって思ったので購入しました。

    結論からいうと、ちょこちょこ受けのち○こ好き故に出てくる語彙に私はくすくすと笑えましたし、受けの過去もBLあるあるな気はしますが、それで純粋にずっとうじうじしたり、くよくよするような人じゃなくて好感が持てました。

    ただ番犬攻めの真っ直ぐさが、フツーこんな人間おるか〜?となってしまった。あとは個人的好みの問題ですが、私はただずっと尻尾振ってるだけの男より、腹の中に一抹なにか闇や企みを抱えてる男の方が好きなので…。攻めが真っ直ぐ過ぎて少し苦手だな、という感じはありました。こんな正攻法で周りを牽制するんじゃなくて、頭を使って裏から色々手引きしておくれよ…、と私の性癖ゆえに思ってしまう。

    ただ、とにかく純粋で真っ直ぐな男が受けに押せ押せで口説く様子が三度の飯より好きなんだ!という方にオススメです。
  • 小林先輩は女の子でシたい

    うり

    トキメキとギャグが交互にフルボッコしてくる
    2021年12月28日
    元々うり先生のことはTwitterで知っていたんですけど、ちょこちょこした話の中にトキメキや面白さ、エモさが全部詰まっていたり、オチも完璧だなぁという信頼が厚かったので、購入に至りました。そして、やはりその信頼を裏切らないでいてくださるのがうり先生。テンポよく話が進んでいくし、変にモブがしゃしゃってこない。BLあるあるのレ○プ、ストーカー、スキャンダルも、なにひとつないので安心して楽しく読めます。登場人物たちがみんな関西ノリ。会話もちょこちょこボケツッコミでくすくすと笑える部分も多いのに、恋愛的なトキメキがいっぱい溢れてるのも高ポイントだと思います。

    女体化地雷の人も、受けが完璧に女の子になってるわけじゃないので、女体化克服練習用って思って挑戦しでるのはアリよりのアリかな。攻めは、断固としてホモというか同性愛者なんです。これは女体化地雷の人にとって安心材料なのでは?と勝手に思っています。

    三度くらい読み返して、やっぱり面白いので私にとってこの作品はマジで当たりでした。うり先生、素晴らしい作品をありがとうございます。