このレビューはネタバレを含みます▼
コミックシーモア以外の漫画専用サイトでこの漫画を見つけ、コミックシーモアで扱われていると知ってこの漫画を購入しました。「遠い海鳴り」と言う推理小説っぽい題名にも魅惑されました。主人公の大原(旧姓柳沢および永田)真紀の悲劇的な生い立ちに心を打たれました。僕を産みました母親は、僕が「梓ちゃんと同じ」小2だった頃に(僕が大人になってから2人目の母親から聞かされたのですが)サラ金からの借金を苦にして、僕と父を残して自ら命を断ちました。それが原因で僕は、物心がつかないうちから仲良しでした「団地の隣の部屋に住んでいました」同じ年齢の女の子との関係を引き裂かれてしまいました。幼くして父に捨てられました主人公の生い立ちはまさに僕の生い立ちそのものです。そして夫の敦の浮気の相手がまさか「異母妹」だったなんて…!まさに、「物語の結末で意外な犯人が浮上する」と言う、僕が日ごろから「エースをねらえ!」や「ベルサイユのばら」みたいに大ヒットして欲しいと念願しています「推理ものの少女漫画」の世界そのものですね。萩尾望都先生の「11人いる!」同様、この漫画も、短編でありながらいろんな漫画の要素が詰まっていますね。主人公は病院の事務員でして、彼女の亡き母も「看護婦」でしたから、島津郷子先生の「ナースステーション」などの「医療ものの少女漫画」の要素も入っていますね。「ピアノソナタ殺人事件」などの「推理ものの少女漫画」のレビューでも述べましたが、僕は1996年(平成8年)に他界しました山村美紗氏の大ファンでした。この漫画が、それも僕の目がまだ黒いうちの「第2、第3の山村美紗氏の誕生」に役立って欲しいですし、出来る事でしたら、金子節子先生にも「推理ものの少女漫画」を描いて欲しいです。