このレビューはネタバレを含みます▼
二次創作で作風を存じ上げていた作家さん。独特の空気感、映像を観てるみたいな構図やコマ割り、キャラクターの心情がツッと胸に来る感じ、好きです。オリジナル作品でも健在。すごく力のある作家さんです。
人たらし？モテ男？なーんかあの人いると人が集まるよねっていう「巧み」なヤツ八木（失礼、最後まで呼び捨てで通します）に、ノリでキスされたことから好きになってしまったミキオくん。好きで好きで、でも見てるだけで十分だったクッソ真面目なこの子が、八木の無茶な提案に乗ってしまったのも、八木のことが大好きだったからなんだよね。事後にすごい自己嫌悪で落ち込むところとか、若い！可愛い！まずこの子の人物像に好感を持てました。（八木との違い）
八木の元カノリカちゃんがミキオくんの初めてだった訳ですが、バッタリ再会して、見透かされてたこともお互い分かってキチンと謝ったところも良かった。
ちょっとずつたくましくなって、自分の世界が広がって、そしたらこの子は絶対モテますな。
２０歳の男の子で、しっかり自分を持ってて夢に向かって邁進してる子なんているんでしょうか。俺なんかに落ちるわけがない…ってとことん真面目な彼に対して、八木の方は相変わらず飄々としてて。でも肝が据わったミキオくんの気持ちを知ってからはちょっと意識し出して、ちょっとちょっと〜！ミキオくんを弄ぶんじゃないよ！このタラシめ！好かれてると思ってる余裕から、逆にアレ？アレレ？な展開、好きなのでいいんだけど。
最後、もう少し何かあるのか、ってとこでFin.なので、ちょっと物足りなかったです。
今後への期待を込めて⭐︎5つですが、本音は⭐︎4つかなぁ。
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