悪役令嬢の執事様 破滅フラグは俺が潰させていただきます
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悪役令嬢の執事様 破滅フラグは俺が潰させていただきます

緋色の雨/菖蒲/村上ゆいち

うーん

ネタバレ
2022年1月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ この専属執事。確かに執事としても参謀的な役割としても優秀なんだろうけど、12歳にしては優秀なんだけどこの作品の求める表現したい執事としてはそこまで優秀とは思えない。女心には鈍いというかわかっているのにそのひとことが相手に期待させちゃうからダメでしょってなたらしなのがどーも、そつなくこなす、そつなくさばくはできるのに、そつなく断るときはしっかり断る←これだけ出来ておらん。先々の流れを知ってるくせになぜしっかりと黒髪天然もどきヒロイン(お嬢様じゃない)を断わらんのだ?と思う。はっきり利用するためと黒髪ヒロインに告げたけれどそれでもしつこくアタックされてるということは断りきれてなくて、お嬢様闇落ちしそうで心配になる。お嬢様のためと言って動いてるわりにはなんか余裕あったりスマートなイケメン執事でお嬢様に「俺の育てたお嬢様が可愛くないわけないだろ?」と抱き寄せて耳打ちの殺し文句を言ったり、そんなところはしっかり恋愛のなんたるかが12歳のくせに前世経験があるからか大人びているのに、立ち回りが優秀に見えてどーも要領を得なかったり、思い込みが過ぎて最後の爪が甘かったりして、少しげんなりしてきます。
二人とも処刑を免れるためとはわかるけど、いっそお嬢様に先に真相を伝えて動けば良いものを…。6歳から孤立無援でメイドにいじめられ親からも助けてもらえてなかった境遇のお嬢様の前に突如として現れた同年齢の王子様的な敏腕執事。惚れるなというほうが無理だと思うし、黒髪ヒロインにも簡単にあなたは信用できる人と告げるところもこんなに慎重にことを進めてきてるのに、なんで黒髪ヒロインのことは信用出来るんだ?とお粗末な感じがして。総じてそこまで優秀じゃねーだろ、このアホ執事。ひとこと多いんじゃ、たらし執事。これにつきます。
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