レッドベリルにさよなら
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レッドベリルにさよなら

みちのくアタミ

永い時を生きる、不死とはしあわせなのか

2022年1月31日
やはり、どの読み物でも不死または永い時を生きるということは孤独で切ないものとして描かれますよね。この作品もそうで、人として生きることを全うする和重は共に生きる人を作らずに見送る人生を選んだがゆえに、昭彦としあわせになることを拒んでしまう。しかし、恋を知って自分を必要としてくれる人をみつけた昭彦はしつこく食い下がりました。将門様は大事な人達を送ってきた和重を見てきて、共に生きる人が必要だと煽りに煽ってくる…親心的な愛だったのかな…師夏含め素敵なキャラでした。和重の突然の悲しみを前にした選択は、人間らしく生きてきた和重の最も人間らしい行動だったなと、その時その選択をしないでいられる人っているかなって思いました。永遠の恋人、最高ですね。
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