こいにもならない。
」のレビュー

こいにもならない。

hagi

わぁ…きゅんきゅんする…!

ネタバレ
2022年2月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●立読み部分でわしづかみされました。綺麗な絵と線、コマ割り、古賀の儚げな泣き顔と口の悪さのギャップ、どう見てもまっすぐ純真キャラの田島、そしてキーマン?になりそうなブー太。即決に近い買い物でしたが、めちゃくちゃ良かったです。
●大好きな人への想いを、その人からもらった金魚に重ねて金魚鉢に閉じ込めてきた古賀。そのままずっとそこにあると思っていたものが、田島の猫ブー太によって失われてしまう。もしかしたらこれは…囚われていた想いを打ち破るための洗礼のようなものだったのかもしれない。古賀は変化せざるを得なくなった。
●まっすぐな田島が救いになってくれる。田島は嘘もつけないし全部顔に出るけど、古賀に対してはすごくニュートラルです。良し悪しの評価をせず、ただそっと寄り添う感じ。だんだん「泣き顔より笑顔が見たいな」と思うようになって、ひとりドギマギしてる田島がかわいらしい。
●もう中身がカラッポなのに捨てられない金魚鉢。壊したくても壊せない、どうしようもない激情を抱えたまま足が向かったのは田島のところ。このとき古賀がそばにいてほしいと願ったのは田島だったんですね…
●金魚鉢を間に挟んでの二人の告白のシーンはもう…きゅーーーんです。自分を知ってほしいとぽつぽつ言葉を紡ぐ古賀。カラッポの金魚鉢を優しさで埋める田島。そばにいてくれたのが田島でよかったね。ほんとよかった。
●描き下ろしには古賀のサービスショット(田島の脳内)があります。いきなりえっちとかじゃなくて、ちゃんと二人で言葉にするのいいなぁ…。もうホント、ずっときゅんきゅんしっぱなしでした。
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