恋という字を読み解けば
」のレビュー

恋という字を読み解けば

安西リカ/二宮悦巳

ノンケ攻め視点が新鮮

ネタバレ
2022年2月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 安西先生のbl小説は何度も読み返したくなります。
今回は美人書道家でタレント業もこなす頼人と、高卒から社長秘書に抜擢された土屋のcp。
頼人と土屋の上司、社長の祐一郎のキスシーンを見てしまったところから、土屋と頼人が友人として仲良くなっていく展開は無理なく破綻なく気持ちいい。
最初から攻めの土屋目線で物語が展開するのはbl小説ではそれ程多くないのではないでしょうか?
土屋の語りにも関わらず、思わず「土屋このニブチンがあ〜!」と叫びたくなるのをグッと堪えて読むのがまあ楽しかったこと。祐一郎の結婚式の後、土屋が頼人を探して追いかけて、こういうシチュ、安西先生上手いなぁ。

2人が付き合い始めてからは頼人目線で語られますが、こちらはこれぞbl小説って感じでニヤニヤしちゃいます。
頼人が書道家という事で、心のモヤモヤを書を書いて落ち着ける、その草書をいつしか土屋も読めるようになって、みたいな流れが大好きです。
設定その他諸々ファンタジーですが、人の気持ちの動きは共感できる事ばかり。
しばし自分の年齢も悩みも忘れて楽しめる、オススメbl小説です。
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