MADK
」のレビュー

MADK

硯遼

好みの作品で、1巻が特に好きですね。

ネタバレ
2022年2月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★歪んだ性癖に苦しむDK・マコト×MA(あとがきに説明アリ)・Jの下剋上(成長)物語。注:成長と言いながら、一切の爽やかさはありませんよ。

★願い事を叶えるために悪魔Jを召喚したマコト。「お腹いっぱい」…願いが叶ったことに満足したマコトは、そうJに告げる。

★行為としてはグロいと言えますが、描写的にはそう感じませんので読みやすいです。(あくまで私的バロメーターによります苦笑)マコちゃん、可愛くて色気があるな。モツ愛でる姿さえ…。挟まれるギャグテイストなど、同人ぽさを残しつつ、ストーリーは面白いです。冒頭における「特殊な性癖」に苦しむ姿は、よく表されているのではないかな、と感じました。マジョリティである自己に疑いなく生きている人たちと同じになれない絶望は、揺さぶりになりましたよ。2巻は、ファンタジー色が濃くなって、愛憎要素も顕著になってきましたので、1巻とはシフトチェンジして読んでいますが、どう決着をつけるのか3巻が楽しみです。マコちゃんの行く末は最初に書かれていますけれど、Jは…やはり、MA?

★描き下ろしなど含めて1,2巻それぞれ184,264ページ。“具材キャラ”には笑いました。

★「何で購入したんだろう」に「お察し申し上げます」となりました。私もアルアルです。しかしながら、どのような作品でも、創作物として楽しみ、あるいは、安堵する人間もいるという事実。人の多様さに改めて驚きますね。作者様自身が「ニッチでマニアック」と仰る作品ですので、試し読みやレビューご参照の上、お読みにならない選択も賛成です。
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