ネイキッドカラー
」のレビュー

ネイキッドカラー

アマミヤ

剥き出しの感性で惹かれる、花屋と画家

ネタバレ
2022年2月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 実はセレブ、花屋のオーナー理人の作る花束は、ギラつき過ぎて売り物にならない。そんな理人が惹かれた絵画、それを描いたのは26歳の画家、不破。理人を誘ったとんでもない尻軽、身体をいとわない創作活動、謎な私生活。そんな不破の作品が好きで、身体の関係を続けている、それだけの相手のはずなのに、次第に自分のものにしたくなる理人。理人だけが好きなのかな?という出だしです。不毛でつれない相手ですが、不破の色気は半端なく、理人がのめり込むのは仕方無い。理人をこちらの世界に引きずりこんでおいて、あの最中ですら、不破はツンツンで、横柄で、言葉も悪い。それは特に理人に向けて、のようです。不破だって、理人の感性や理人とのs/exが、不破の創作活動の力になっているのに、理人の想いに胡座をかいてるんですね。失うかもと不安になって、ズルくなったり、不破の態度に甘さはありませんが、愛情はある。スパイスの入ったビターチョコのような二人の関係。甘さにたどりついて、その先はどれくらい甘くなるのか、見てみたいです。
アマミヤ先生、2冊目。二人短く折り込まれるエピソードで、いろいろな情報を説明じゃなく解らせる。駆け引きも上手くて、ジリジリします。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!