絶望に啼け
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絶望に啼け

紫能了

花の意味は?

ネタバレ
2022年2月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵がすごく綺麗なんだが、設定が雑。受けの人格崩壊が早すぎるし、何で攻めを6年前に犯したのか、その状況と心理描写がよく掴めない。ストーリーが中途半端に複雑で、反社の組織と社長の利益供与の実情がわからないし、そもそも大手企業だったら、一社員が役に立たなくても飼い殺しする度量があるから、冴木が泣き落として会社に縋り付こうとする時点で「おや?何かの罠?」って思うもんだろう。社会人なら当たり前の前提すっぽかしてるからこのストーリーが薄っぺらく感じて、全体的に「で、何がいいたかったの?」ってなる。要するにこれは、6年前の事を深く根に持つストーカー気質の男の執念と、本当は寂しがり屋の男の虚栄心が、実は「愛」でした、って事なんでしょうね。絵が美しい分、凄く残念な仕上がりとなっている。でも、実写にしたら面白そうかな、って思う。
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