このレビューはネタバレを含みます▼
激推し正統派ファンタジー!試し読みで全巻一気買いしちゃいました。思い切ったけど結果に大満足です。さっすがジャンプ。
「鍵」と呼ばれる手の紋様と指の形で魔法が発動し(手フェチ歓喜)、魔法混じりの科学技術が面白い独特な世界観です。
闇の鍵を宿した末っ子王子が街ひとつを滅ぼしてしまい、その贖罪に生きながら前を向いて、腐った国を変えようとする話。復興から始める地道な展開に、バトルを交えながら王位継承争いに…ここからめっちゃ楽しい。
頑張りやの主人公を支える周りの関係性も見所のひとつ。男も女も魅力的なキャラいっぱいなので、登場人物が増えるほど面白さが増していきます。ぜひ彼らの魔法の使い方にご注目ください。
良いところいっぱいあるんですけど…たっぷり尺取った過去回想でキャラの輪郭が色濃く浮き立つのが素晴らしかった。それぞれが背負ったものと人間らしい弱さを描いてる。ファンタジーでは何より世界観を重視してますが、こちらの作品はストーリーと人間ドラマが秀逸で、絵から何までレベルが高い。オチで詳らかになった魔法の概念は新鮮だったし、これ以上無い大団円に納得です。この巻数に纏まってるのが凄い。大作読むとグッタリしちゃいます。